フライフィッシングで使うフライ(毛バリ)は自作が簡単なんです。いきなり何を言っていると思ったかもしれませんが、フライフィッシングを始めると、必ず耳にするフライタイイングという言葉。今回はそのフライタイイングの魅力、楽しさについて伝えたいと思います。

フライタイイングって何?
フライタイイングは毛バリを作成すること!!フライフィッシングは西洋毛ばりである事はお伝えしたと思います。


毛バリは釣り針に鳥の羽や動物の毛や革、最近では化学繊維などを巻き付けることで、水生昆虫などの水辺の生き物を模して作成します。
ちなみの雑学的、フライタイイングは英語で書くと「Fly Tying」。Flyはそのまま訳すと「ハエ、フライ」ですが、フライフィッシングでは「毛バリ」の事を指します。Tyingは動詞Tieの現在進行形で、Tieは「結ぶ」となる。
フライタイイングの魅力、面白さ
フライフィッシングの面白さはなんだといわれると、『自作したフライで魚が釣れた時の喜び』これに勝ることはないです。フライフィッシングは釣りをする時期や場所を観察することで、その時、その場所で魚が捕食するのは、どんな生き物なのかを理解します。

理解が出来たら手持ちのフライで釣りをするのですが、このフライを事前に、「この生物を模して作成しよう」「配色はこんな感じにしてみよう」など考えて作成するわけですね。この考えて作成する時間がとても楽しかったりもします。
フライタイイングをすることのメリット
最終的にフライ一個当たりの単価は、店で完成品を買うより安い事にあります。メーカーなどにもよりますが、完成フライは安いもの1個200円前後します。


その点、フライを自作すると道具を揃えたり、材料を買ったりと最初はお金がかかってしまうが、トータルで見たらフライ1個あたりは安くなります。
またAmazonなどの通販で100個入り3,000円前後(ケース入り)などの、完成フライが販売されていたりしますが、基本的に初心者向けが「フライで釣っている最中、無くしてもいいや」ぐらいの気持ちで練習する用ですね。

具体的な金額は使っている材料の値段にもよります。
フライタイイングの道具
最低限必要な道具は6つ。他にも様々な道具がありますが、それはまた別の機会に
タイイングバイス
フライの釣り針を挟んで固定するための道具




様々なメーカーから販売されていますが、コレはやはりTIEMCOなどのメーカー品が使い勝手はよさそうです。




またバイスも台座があるタイプと、プランクで机に固定するタイプがありますが、私のオススメは台座タイプですね。プランクタイプだと、やれる場所が限られるので・・・



TIEMCO製の良いバイスは高くて、まだ手が出せないですがね。
バイス(vise)=万力
ボビンホルダー
釣り針に材料を固定するための、糸を保持して、糸をスムーズに送り出すための道具


道具なのでピンキリですが、フライタイイングに使用する糸は力を入れすぎると切れてしまうので、日本製のボビンホルダーが安心です。


糸をセットした状態が下の写真


シザーズ
フライタイイング用のハサミですね。普通のハサミでも良いっちゃ、良いのですが・・・普通のハサミはフライタイイングに向かないですね。


フライタイイングは細かい作業が多いので、フライ作りに適した作りをしている専用のハサミを使った方がいいです。
ハックルプライヤー
ハックルとは鳥の羽の事をいい、ハックルプライヤーは、羽を掴んで巻きやすくするための道具。 素手だと羽を掴んでいるの難しいことが多いんです。




ハーフヒッチャー
フライを作るときの最後は糸に結び目を作って、完成させます。その時に結び目を作るのに便利な道具ですね。私が持っている者は反対側がニードルになっているタイプです。


ヘアスタッカー
動物の毛を使うときに毛先を揃えるための道具ですね。クマや鹿、リスなどの動物の毛を使ってフライを作成するときに革からハサミで切った状態では毛先がそろってないのでそのままではフライ作成には向かないのです。


代表的なフライ(毛バリ)
今回は代表的なフライをいくつか紹介!!その前に、フライには大きく4種類あります。それを知っておきましょう。
引用元:養沢毛鉤専用釣場
- 水面に浮かべるドライフライ
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水面に浮かんでいる羽化した水生昆虫や、水面に落ちたアリなどをイメージ
- 川底などを攻めるフライフライ
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ニンフとは水生昆虫の幼虫の総称で、ニンフは川底で剃活することが多い
- 水面直下がメインのウェットフライ
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水生昆虫の多くは羽化するために、水面にあがる。その時をイメージしたフライ
- 小魚を模したストリーマーフライ
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マス類など魚食性の魚を釣るときに便利。リトリーブ(引っ張って)して小魚を演出
エルクヘアーカディス
ド定番のドライフライ。フライタイイングも比較的簡単なフライなので、入門的な位置付けのフライでもあります。名前の通り、カディス(トビケラ)を模したフライ。


エルクとは鹿の事で、鹿の毛は一本一本が中空になっているので、軽くて水に浮きます。ちなみに、カディス(トビケラ)はこんな虫ですよ。





ぶっちゃけ、どこが似ているのだろうか・・・わからん
アダムス・パラシュート
パラシュートとはポスト(支柱)を立てて、そこにハックル(鳥の羽)を巻く事で水面に浮く浮力を得ています。


中でもアダムス・パラシュートはフック(釣り針)に対して垂直に巻くため、パラシュート系の中でも特に簡単に自作できます。
ヘアズイヤー・ニンフ
ウサギの毛をフック(釣り針)に巻いてボリュームを出したニンフ。ぼってりしているのが特徴的、ビーズヘッドを使ったり、テールを付けたりと様々なバリエーションを作ったりします。


ウーリーバガー
ストリーマーフライになり、小魚って感じを演出するためにリトリーブをすると「ふらふら」「ゆらゆら」して魚の興味を引きます。


まとめ
フライタイイングの魅力、面白さについてと道具や代表的なフライを紹介しました。最初は上手く作れないかもしれませんが、作っていくうちに自然とうまく作れるようになっていきます。
フライフィッシングのメインターゲットの川魚には、禁漁期間というのがあるため、そのタイミングで作ったりするのもいいですね。自作でフライを作りたいと思った方は、まずはスターターキットなどを買ってみるのもいいですね。
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