強烈な引きと食べて美味しい魅力から大人気のマダコ釣り。本記事では、初心者でも迷わず爆釣を狙えるよう、堤防・船ごとの釣り方やベストな時期、タコエギやテンヤといった最強仕掛け、専用タックルの選び方まで徹底解説します。
マダコを釣る最大のコツは「底から仕掛けを離さずシェイクし、重みを感じたら力強くフッキングすること」です。必要な道具や基本アクション、バラさない取り込み方のポイントを網羅した完全ガイドで、ぜひ憧れの大ダコを釣り上げましょう!
マダコ釣りとは?初心者にもわかる魅力と基本知識


マダコ釣りは、堤防や船から手軽に狙えるターゲットとして、近年ファミリーからベテランまで幅広い層に大人気のアクティビティです。
独特の重量感ある引き味や、釣って楽しい・食べて美味しい点が多くの釣り人を惹きつけています。まずは、マダコ釣りの基本的な魅力やターゲットとなるマダコの生態について理解を深めましょう。
マダコ釣りの魅力


マダコ釣りの最大の魅力は、魚とは一味違う底からズッシリと伝わる強烈な重量感と張り付くパワーにあります。アタリを感じてアワセを入れた瞬間、海底の岩を持ち上げるかのような重みがロッドに乗り、海面へ浮き上がらせるまでのやり取りはスリル満点です。
また、釣ったマダコは市場でも高値で取引される高級食材です。新鮮なマダコはスーパーで販売されているものとは比べ物にならないほど旨味が強く、お刺身はもちろん、タコブツ、天ぷら、本場のたこ焼きなど、さまざまな料理で絶品の味を堪能できます。
仕掛けを海底に落として小刻みに動かすというシンプルな動作が基本となるため、釣り初心者でも手軽に大物を狙える再現性の高さも魅力の一つです。
マダコの生態
マダコは八本足(腕)を持つ軟体動物で、沿岸部の岩礁帯や砂泥底、テトラポッドの隙間などに生息しています。視覚と触覚が非常に発達しており、好奇心旺盛で動くものや派手な色彩に強い興味を示す性質を持っています。
食性は肉食で、主にカニやエビなどの甲殻類、二枚貝などを好んで捕食します。獲物を見つけると長い腕を伸ばして吸盤でしっかりと絡め取り、鋭いカラストンビ(口器)で殻を砕いて捕食します。
寿命は約1年から2年と短く、春から夏にかけて孵化した個体は急速に成長します。この成長スピードの早さが、季節ごとの釣りの展開に大きく関わっています。
マダコ釣りのベストな時期とシーズン
マダコは年中狙うことができるターゲットですが、数釣りを楽しみたいのか、大型の一発を狙いたいのかによって最適なシーズンが異なります。
| 時期 | シーズン区分 | 特徴・ターゲットサイズ | おすすめの対象者 |
|---|---|---|---|
| 6月〜8月 | 夏シーズン(ハイシーズン) | 「新子(しんこ)」と呼ばれる100g〜500g前後の小型〜中型が数多く釣れる | 初心者・ファミリー |
| 9月〜11月 | 秋シーズン(サイズアップ) | 成長した500g〜1kg前後の良型が混ざり、引き味と食べ応えが増す | 脱初心者・数と型の両狙い |
| 12月〜2月 | 冬シーズン(大物狙い) | 数は出ないものの、1kg〜3kg超の「渡りダコ」と呼ばれる大型・巨大タコが狙える | ベテラン・一発大物狙い |
| 3月〜5月 | 春シーズン(プレシーズン) | 産卵を意識した親ダコが深場から浅場に差してくるが、個体数は少なめ | じっくり狙いたい人 |
初心者の方に最もおすすめなのは、数釣りが期待できる初夏から夏(6月〜8月)のハイシーズンです。タコの活性が高くアタリが頻発するため、アワセの感覚やタコ特有の乗りを掴む練習に最適です。
釣れやすい気象条件
マダコ釣りにおいて、釣果を大きく左右するのが天候と潮の状態です。マダコは水質の変化や光量に敏感に反応するため、好条件を見極めて釣行することが爆釣への近道となります。
最も好ましい天候は、曇天や小雨が降るローライト(低光量)なコンディションです。日差しが強い晴天時よりも警戒心が薄れ、エサを探して障害物の外に出て活発に動き回るようになります。
潮回りに関しては、適度に潮が動く「中潮」や「大潮の潮止まり前後」が狙い目です。潮が全く動かないとエサを追わなくなりますが、逆に激流すぎると底取りが難しくなり、仕掛けが流されてタコが抱きつく隙を作れません。
また、マダコは極端な真水の流入(水潮)や急激な濁りを嫌うため、大雨の直後などで激しく濁っている日は避け、適度なささ濁りや澄み潮の日を選ぶのがベストです。
マダコが釣れるポイントと時間帯
マダコは平坦な海底を漫然と回遊するのではなく、身を隠せる障害物やエサが豊富な地形変化に居着きます。堤防から狙う場合は、以下のようなポイントを重点的に探りましょう。
代表的なポイントは、岸壁際(ヘチ)、堤防基礎の敷石周り、テトラポッドの隙間、海藻のエッジ、海底の障害物(沈み根)などです。特に岸壁の壁面スレスレや敷石の継ぎ目にはカニなどのエサが多く、タコが身を潜めている一級ポイントとなります。
時間帯としては、魚と同様に「朝マズメ」と「夕マズメ」がゴールデンタイムです。夜行性の習性を持つマダコは薄暗い時間帯に最も活発に捕食活動を行います。
ただし、日中であっても足元の壁際やテトラの奥、障害物の影などに潜んでいるため、影になるピンスポットを丁寧に探ることで昼間でも十分に釣果を上げることが可能です。
マダコ釣りの種類と釣り方の違い


マダコ釣りは、大きく分けると遊漁船から沖合の好ポイントを狙う「船釣り」と、身近な漁港や波止から手軽にエントリーできる「堤防釣り(オカッパリ)」の2種類が存在します。
どちらの釣り方にもそれぞれ異なる魅力や攻略法があり、狙う水深や使用する道具のパワーバランス、誘いのアプローチも大きく変わります。まずはそれぞれの特徴と違いを比較して、自分の釣行スタイルに合ったアプローチを把握しましょう。
| 比較項目 | 船からのマダコ釣り | 堤防からのマダコ釣り |
|---|---|---|
| 主な釣り場 | 水深10〜40m前後の沖合・天然礁周辺 | 漁港の岸壁、防波堤、消波ブロック周辺 |
| 釣果の傾向 | 数釣り・大型ともに狙いやすく釣果が安定 | 時期や足元のポイント選びによって釣果が左右される |
| 主な仕掛け | タコエギ2個付け、スッテ、タコテンヤ | タコジグ(岸壁用)、タコエギ、タコテンヤ |
| 使用オモリの目安 | 40〜60号前後(船宿の指定号数) | 5〜20号前後(水深や潮の流れに応じて調整) |
| 手軽さとコスト | 乗船料が必要だが、船長が好ポイントへ案内してくれる | 道具さえあれば費用を抑えて短時間でも気軽に楽しめる |
船からのマダコ釣り
船からのマダコ釣りは、魚群探知機や船長の経験をもとに高実績なポイントをダイレクトに攻められるため、初心者でも高確率でマダコに出会える人気のスタイルです。広範囲を効率よく流しながら底を探るため、連続ヒットやキロアップと呼ばれる大型マダコを狙うチャンスにも恵まれています。
船釣りのルールとマナー
船釣りでは限られたスペースで大勢の同船者が一斉に仕掛けを投入するため、トラブルを避けて安全に楽しむためのルールとマナーの徹底が欠かせません。
特に重要なのが、船宿ごとに定められたオモリの号数を必ず統一して使用することです。号数が異なると潮受けの度合いが変わり、隣のアングラーと激しくオマツリ(仕掛け同士が絡まる現象)してしまいます。
また、近年はマダコ資源保護の観点から「タコエギへの全笠フックの使用禁止」や「針の本数制限」「小型サイズのリリース規定」などの地域ルールが設定されているエリアも多いため、事前に利用する船宿の規定を確認しておきましょう。
投入や回収は必ず船長のアナウンスに従い、根掛かりやオマツリが発生した際は無理に引っ張らず、周囲と声を掛け合って対処することが大切です。
船釣りでおすすめの仕掛けとタックル
船マダコ釣りでは、オモリを着底させたまま仕掛けを細かく揺らす操作性と、海底に張り付こうとするタコを強引に引き剥がすバットパワーが求められます。
仕掛けの主流は、専用スナップにタコエギを2個装着し、さらにアピール度を高めるための集魚ブレードやタコベイトをセットした「タコエギ仕掛け」です。潮の流れや深さに応じて30〜60号の専用オモリを組み合わせます。
ロッドは1.6〜1.8m前後のショート丈で、穂先が柔軟かつ胴が強靭な船タコ専用ベイトロッドが扱いやすく適しています。リールはトルクのある中型ベイトリールを選び、PEライン2〜3号にフロロカーボンリーダー8〜10号を直結した高強度なセッティングで挑みましょう。
船釣りならではのアクションとアワセ
船釣りにおける基本アクションは「小突き(シェイク)」です。オモリを海底から浮かせない状態をキープしながら、ロッドティップをリズミカルに上下させてタコエギをアピールします。
船の揺れに合わせて糸フケをコントロールし、常に底を感じ続けることが釣果アップの要です。
マダコがエギに覆いかぶさると、竿先に「モタレ」と呼ばれる重みが加わり、小突きの感触がフワッと重くなります。違和感を覚えたらすぐにアワせるのではなく、2〜3秒間小突きを続けてしっかりと抱かせた後、竿先を下げて糸フケを取ってから頭上まで一気に振り抜く大アワセを入れます。
針掛かりした後は、テンションを一切緩めずに一定の速度で巻き上げることがバラシ防止の鉄則です。
堤防からのマダコ釣り
堤防からのマダコ釣りは、足場の良い港湾部や防波堤から狙えるため、釣行のスケジュールを自由に組み立てられる手軽さが最大の魅力です。回遊魚とは異なり、タコが居着く構造物をピンポイントで見極めてアプローチするゲーム性の高さがあります。
堤防でマダコが潜むポイント
マダコは身を隠せる隙間や甲殻類などのエサが豊富な障害物を好むため、堤防周辺の地形変化を意識して探ることが重要です。
足元を狙うなら、ケーソン(防波堤の基礎ブロック)の継ぎ目やスリット、岸壁のえぐれ、敷石の隙間が絶好の隠れ家になります。
少し沖目を狙う場合は、消波ブロック(テトラポッド)の沈み根や船道のかけあがり、海底に点在する捨て石の周りなどにマダコが潜んでいる可能性が高いため、変化のある場所を重点的にチェックしていきましょう。
堤防釣りでおすすめの仕掛けとタックル
堤防釣りでは、狙うポイント(足元か遠投か)によって仕掛けを使い分けるのが基本です。
堤防際(ヘチ)を縦に探る場合は、連結式の「タコジグ」や小型の「タコテンヤ」が手返し良く隙間を攻略できます。沖の障害物や船道を広範囲に探る場合は、根掛かりしにくい設計の「キャスティング対応タコエギ」に5〜15号程度のナス型オモリを装着したリグが活躍します。
タックルは、タコが岸壁や敷石に張り付いた際に力負けしないよう、タコ専用のキャスティングロッドや硬めのショアジギングロッド(MH〜Hクラス)を用意します。
リールは太いラインを巻けるベイトリールまたは4000〜5000番クラスのスピニングリールを用い、根ズレによるラインブレイクを防ぐためPEライン3〜4号にリーダー10号前後をセットした太めの仕掛けで挑みます。
堤防での基本的な誘い方
堤防釣りにおける誘い方は「際(キワ)狙い」と「キャストによるボトムサーチ」の2つのアプローチに分かれます。
際狙いの場合は、タコジグやテンヤを岸壁ギリギリに落とし込み、底から海面近くまで小刻みに上下動させながら歩いて広範囲をテンポよく探ります。マダコは底だけでなく岸壁の壁面にも張り付いているため、層(レンジ)を変えながら探ることが大切です。
キャストして沖を狙う場合は、仕掛けをボトムまで沈めた後、底からエギを浮かせないようにズル引きしながら時折シェイクを入れてステイさせます。仕掛けが重くなったり引っ張られるような感触があったら、しっかりと重みを乗せてから力強くフッキングし、障害物に潜り込まれる前に一気に浮かせましょう。
マダコ釣りで爆釣する仕掛け


マダコ釣りにおいて、釣果を大きく左右する最大の要素が仕掛けの選択です。マダコは視覚や嗅覚、触覚を使って獲物を探すため、ターゲットに強い興味を持たせるアピール力の高い仕掛けを用意することが釣果アップの鍵となります。
マダコ釣りの仕掛けは、伝統的な「テンヤ仕掛け」と近年主流となっている「タコエギ仕掛け」の2種類に大別され、釣り場の状況や狙い方に応じて使い分けることが爆釣への近道です。
マダコテンヤ仕掛けの特徴と使い方
マダコテンヤは、平らなオモリの上に太く強靭な上向きの掛け針が固定された伝統的な仕掛けです。本物の生餌や冷凍餌を針金やタコ糸で縛り付けて使用するため、餌そのものが放つ強烈な匂いと味で警戒心の強い大型マダコにも高いアピール力を発揮します。
底面で安定しやすく、潮が速いエリアや水深のある船釣りでも仕掛けが浮き上がりにくい点が大きな特徴です。
テンヤ仕掛けの餌の付け方
テンヤ仕掛けで釣果を伸ばすためには、餌が海中でズレたり脱落したりしないよう確実に固定することが極めて重要です。使用する代表的な餌には、マダコの大好物であるカニ(イシガニなど)をはじめ、アジやイワシなどの小魚、脂の匂いで強烈に寄せる豚の脂身や鶏皮などがあります。
餌を取り付ける手順は以下の通りです。
- カニを使用する場合は、甲羅にテンヤの針が沿うように腹側をオモリに乗せます。小魚を使用する場合は、頭をオモリの先端側に向けて背中が針の間に収まるように配置します。
- 付属の針金やタコ糸、輪ゴムなどを使い、餌の中央から後方にかけて均等にテンションをかけながら巻き付けます。
- マダコが覆いかぶさった際に針先がしっかり露出してフッキングできるよう、針先に餌が重ならない位置で固定するのがコツです。
- 最後に余った針金の端をオモリの隙間や巻き付けた糸の間にしっかりと挟み込み、海中でほどけないように留めます。
タコエギ仕掛けの特徴と使い方
タコエギ仕掛けは、ルアーフィッシング感覚で手軽に楽しめ、数釣りに最も適した現代のマダコ釣りのスタンダードです。イカ用エギとは異なり、底を引きずっても根掛かりしにくいよう浮力設定が施されており、針先が上を向いた太軸のフック(カンナ)が装着されています。
2個から3個のタコエギを専用のスナップで連結してアピール力を倍増させる「連結仕掛け」が現在の爆釣パターンとして広く定着しています。
タコエギのカラー選びとアピール方法
マダコは色や光の明暗に対する識別能力が高いとされています。水質(濁り具合)や天候、時間帯に合わせてエギのカラーをローテーションさせることが釣果を伸ばす秘訣です。
| エギのカラー系統 | 適した状況・シチュエーション | 特徴とアピール効果 |
|---|---|---|
| ホワイト・イエロー系 | 朝夕マズメ、濁り潮、深場 | 海中で最も膨張して見え、遠くのマダコにも強い存在感をアピールできる定番カラー。 |
| ピンク・オレンジ系 | 日中、澄み潮〜薄濁り | アピール力と自然さのバランスが良く、パイロットカラー(状況確認用)として最適。 |
| グロー(夜光)・ケイムラ系 | 曇天、雨天、水深が深いポイント | 紫外線や蓄光で怪しく発光し、光量の少ない海底でもマダコの視覚を強烈に刺激。 |
| ゴールド・ホログラム系 | 晴天時の日中、澄み潮 | 太陽光を反射してキラキラと輝き、ベイトフィッシュのフラッシングを演出。 |
エギを2個連結する場合は、「ホワイト×ピンク」や「イエロー×グロー」のように対照的なカラー同士を組み合わせることで、その日の当たりカラーを素早く見極めることができます。
マダコ釣りで釣果を上げるための便利アイテム
タコエギやテンヤ単体でも釣ることは可能ですが、集魚用のアシストアイテムを組み合わせることでさらにアタリの数を増やすことができます。
- タコベイト・集魚シート
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エギの接続部分やオモリの周りにヒラヒラと動くビニール製のタコベイトやキラキラ光るアルミシートを取り付けることで、海中での波動とフラッシング効果を高めます。
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ポチップ
- タコ用集魚スプレー・誘引剤
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甲殻類や魚介類のエキスが凝縮されたスプレーやペーストをエギに塗布することで、視覚だけでなく嗅覚と味覚でもマダコを狂わせ、抱きつき時間を長くしてフッキング率を向上させます。
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ポチップ
- ラトル入りエギ
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内部に仕込まれた小さな金属球がシェイク時に「カチカチ」と音を鳴らし、音と振動で広範囲のマダコを引き寄せます。
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ポチップ
- 捨て糸用スナップ
-
オモリを結束するラインに本線より一段細いリーダー(捨て糸)を挟むことで、万が一オモリが根掛かりした際にもエギ本体を回収できるように保護します。

ポチップ
釣ったマダコを安全に持ち帰るネット
マダコは非常に体が柔らかく、わずか数センチの隙間があればクーラーボックスやバケツから容易に脱走してしまいます。そのため、釣り上げたマダコを一時保管し、鮮度を保って持ち帰るためにはファスナー付きの頑丈な「タコ専用ネット」や厚手の洗濯ネットが必須です。
釣れたらすぐにネットへ入れ、ファスナーを隙間なく閉めてからクーラーボックスに収納します。ファスナーの引き手部分を結束バンドやクリップで留めておくと、マダコが内側から吸盤を使ってこじ開ける脱走トラブルを完全に防ぐことができます。
必要な道具と装備一覧
マダコ釣りを安全かつ快適に楽しむために揃えておくべき基本アイテムと装備をまとめました。
マダコ釣りにおすすめのタックル


マダコ釣りでは、海底に張り付いたタコを強引に引き剥がすための強靭なパワーとしなやかな操作性を兼ね備えたタックル選びが極めて重要です。
タコの強烈な吸着力に負けないロッド、巻き上げ力に優れたリール、そして根ズレや負荷に耐えうるラインシステムを揃えることで、バラシやラインブレイクを大幅に減らすことができます。
マダコ釣り専用ロッドの選び方
マダコ釣りで使用するロッドには、海底からタコを一気に引き剥がす強靭なバットパワーと、繊細なアタリや海底の変化を察知できる柔軟なティップが求められます。専用ロッドを選ぶ際は、調子(テーパー)や硬さ、長さに注目して選びましょう。
調子は、タコエギやテンヤを細かく小突いて誘いやすい「8:2」または「9:1」の先調子が基本です。穂先がしなやかであれば、タコがエギに覆い被さったときの重みを感知しやすく、違和感なく抱かせることができます。
一方でベリーからバットにかけては、海底に張り付くマダコを力尽くで引き離すための強靭な剛性(H〜XHクラス)が必要です。
ロッドの長さは、船釣りの場合は取り回しと小突きやすさを重視して1.6m〜1.8m前後のショートロッドが扱いやすく、堤防や岸からのタコ釣りの場合は、足元の岸壁だけでなくキャストして広範囲を探るために2.1m〜2.7m前後の長めのロッドが適しています。
おすすめのロッド
初心者からベテランまで安心して使用できる、実績豊富なおすすめのマダコ専用ロッドをご紹介します。
パワーのあるベイトリールがおすすめ
マダコ釣りには、スピニングリールよりも巻き上げ力が高く、クラッチ操作で底取りを素早く行えるベイトリールが圧倒的におすすめです。
マダコが障害物や海底の岩に張り付くと、数十キロもの負荷がかかることがあります。そのため、リールには高い剛性と最大ドラグ力5kg以上(できれば7kg以上)のハイパワードラグが求められます。
ギア比は、深場や速い潮流の中で重い仕掛けと大型タコを確実に巻き上げるパワーギア(ノーマルギア〜ローギア)、または手返しの良さを重視したパワーハンドル仕様のハイギアが適しています。
また、太いPEラインをしっかりと巻き込める糸巻き量(PE2号〜3号が150m〜200m以上、岸釣りならPE5号以上が50m〜100m程度)を備えた中型〜大型の丸型ベイトリールやロープロファイル型リールを選びましょう。
ラインとリーダーの適切な太さ
マダコ釣りは根掛かりの多い岩礁帯や消波ブロック周りをタイトに攻めるため、ラインシステムの強度が釣果を大きく左右します。メインラインには伸びが少なく感度に優れたPEラインを使用し、先糸としてリーダーを結束するのが標準的なセッティングです。
船釣りの場合、オマツリ防止のために船宿ごとにPEラインの号数規定が設けられていることが多いため、釣行前に必ず乗船する船宿の指定ライン号数を確認してタックルを準備することが大切です。
おすすめのリールとPEライン
強烈な負荷がかかるマダコ釣りに適した、剛性とパワーを誇るおすすめのリールとラインをご紹介します。
マダコを釣り上げるためのコツ


マダコ釣りは仕掛けを投入して待つだけでなく、底の形状を把握しながら的確にアピールし、違和感を見逃さずにフッキングへと持ち込む一連の動作が釣果を大きく左右します。
警戒心の強い大型マダコや活性の低い個体であっても、マダコの捕食習性に合わせた的確なアプローチを徹底することで、釣果を確実に伸ばすことが可能です。
底を離さない誘い方
マダコは基本的に海底の岩礁帯や砂泥底を這うように移動してエサを探すため、仕掛けが底から大きく浮き上がってしまうと極端にヒット率が下がります。誘いの基本は「オモリを海底に着けたまま、エギやテンヤだけを揺らす」イメージを持つことです。
ラインスラッグ(糸フケ)をわずかに出した状態でロッドティップ(竿先)を小刻みにシェイクすると、オモリを支点にして仕掛けがその場でアピールし続けます。移動させる際も仕掛けを高く跳ね上げるのではなく、オモリで海底の感触を確かめながらゆっくりと引きずる「ズル引き」を行うのが基本です。
アタリの取り方とアワセのタイミング
マダコのアタリは、魚のように明確に「ククッ」と手元に伝わることは稀です。多くの場合、仕掛けを小突いている最中に「急にゴミ袋が引っ掛かったような重み」や「竿先がモタッと重くなる違和感」として現れます。
違和感を覚えたらすぐに大アワセを入れるのではなく、まずはシェイクを数秒間続けてマダコにしっかりと仕掛けを抱かせます。仕掛け全体に覆いかぶさったことを重みで確認したら、ラインスラッグを巻き取り、ロッド胴に乗せるように大きく力強く頭上までアワセを入れるのが針掛かりを安定させるコツです。
タコバリやタコエギのカンナにはカエシ(バーブ)がないものが多いため、フッキングが浅いと巻き上げ途中で外れてしまいます。
| マダコの挙動・感触 | 海中での状態 | 推奨される対処法 |
|---|---|---|
| 小突きが急に重くなる | 足先でエギに触れ始めている | アワセず、その場で数秒小突き続けて抱き込みを促す |
| 竿先が海面に引き込まれる | 仕掛け全体に覆いかぶさっている | 糸フケを取ってから頭上までフルフッキングする |
| 硬く動かない | 根掛かり、または岩に張り付かれた | 無理に引かずテンションを張り、剥がれる隙を待つ |
キャストして広く探る方法
堤防や船から広範囲のポイントをサーチしたいときは、仕掛けを前方へ軽くキャストして探る方法が有効です。着水後は確実に底まで沈め、ラインテンションを張りながらゆっくりとズル引きやストップ&ゴーを繰り返して手前まで引いてきます。
キャストして探る際は、起伏のあるシモリ(沈み根)やカケアガリ(海底の傾斜)に差し掛かった場所で長めにステイ(静止)を入れ、シェイクでアピールします。海底の変化があるピンスポットで長めに誘いをかけることで、広範囲に散らばったマダコを効率よく引き寄せられます。
足元を丁寧に探る方法
堤防の岸壁際やケーソンの継ぎ目、スリット周りは、マダコが身を隠す絶好のシェルターとなっています。足元を狙う場合はキャストせず、仕掛けを垂直に壁際すれすれへ落とし込むのが基本です。
仕掛けを着底させたら、海底付近だけでなく壁面に沿って50cm〜1m刻みでタナを上げ下げしながら探っていきます。岸壁に付着したイガイ(カラスガイ)やフジツボの層にマダコが潜んでいるケースも多いため、底だけでなく壁面沿いの中層まで小突きながらリフト&フォールを繰り返すと、思わぬ好釣果につながります。
バラさないための取り込み方
マダコを掛けてから海面まで巻き上げる間は、絶対にラインのテンションを緩めてはいけません。
途中でリールを巻く手を止めたりロッドを上下にあおるポンピングを行ったりすると、カンナからタコが滑り落ちてバラシの原因になります。一定のスピードでリールを巻き続け、テンションを常に掛け続けることが重要です。
また、海面まで浮かせたマダコは最後の抵抗として堤防の壁面や船底に張り付こうとします。張り付かれると引き剥がすのが困難になるだけでなく、身切れを起こして逃げられるリスクが高まります。
中型〜大型サイズが掛かった場合は無理に抜き上げようとせず、海面に浮かせた段階でタモ網(ランディングネット)を使って素早く取り込むようにしてください。
まとめ
マダコ釣りで釣果を伸ばす最大の秘訣は、底を離さずに仕掛けを小刻みにシェイクし、海底に張り付く前に一気に引き剥がす強烈なアワセにあります。
初心者は専用ロッドにパワーのあるベイトリール、太めのPEラインを合わせた高強度タックルを用意しましょう。
定番のタコエギやテンヤを状況に合わせて使い分けることで、堤防・船を問わず爆釣が狙えます。初夏から秋のハイシーズンに向けて万全の準備を整え、独特な重量感と駆け引きが楽しいマダコ釣りに挑戦してみてください。







































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