雨の日の釣り、普通のカッパで蒸れたり動きにくかったりして釣りに集中できない…そんな悩みを解決します。結論から言うと、快適で安全な釣りを楽しむには、高い防水性・透湿性・動きやすさを備えた「釣り専用」のレインウェアが必須です。
この記事を読めば、失敗しない選び方のポイントはもちろん、1万円以下の安いモデルから本格的なゴアテックス製品まで、あなたの予算とスタイルに合った最適な一着が見つかります。ワークマン、シマノ、ダイワなど人気メーカーのコスパ最強モデルを価格帯別に徹底比較し、後悔しないレインウェア選びを完全サポートします。
釣りに専用レインウェアが必要な3つの理由
「雨の日でも釣りを楽しみたい」「船釣りで波しぶきを浴びても快適でいたい」そう考えたとき、真っ先に思い浮かぶのがレインウェアです。しかし、ただの雨合羽や一般的なアウトドア用のものでは、釣りの過酷な環境には対応しきれないことがあります。
なぜなら、釣り専用のレインウェアは、釣果を左右するほどの快適性と機能性を追求して作られているからです。ここでは、なぜ釣りには専用のレインウェアが必要なのか、その3つの明確な理由を徹底解説します。
理由1 圧倒的な防水性と普通のカッパとの違い
釣りの現場では、長時間の雨だけでなく、あらゆる方向からの波しぶき、ボートの移動中に浴びる水しぶきなど、一般的な雨天時とは比較にならないほど水に晒される機会が多くなります。
また、濡れた場所に座ったり、膝をついたりすることで、部分的に強い水圧がかかります。こうした状況では、コンビニなどで売られている安価なカッパでは簡単に浸水してしまいます。 釣り用レインウェアは、この「水の圧力」に耐える性能、すなわち「耐水圧」が非常に高く設計されています。
| 耐水圧 | 耐えられる状況の目安 | 具体例 |
|---|---|---|
| 約500mm | 小雨 | 一般的な傘やビニールカッパ |
| 約10,000mm | 大雨 | おかっぱり(岸釣り)での基本的な性能 |
| 約20,000mm以上 | 嵐・豪雨 | 船釣りや磯釣りなど、波しぶきを浴び続ける過酷な状況 |
表からもわかるように、釣り、特に船や磯での釣りでは、最低でも10,000mm、できれば20,000mm以上の耐水圧が推奨されます。
さらに、縫い目からの浸水を防ぐ「シームテープ」や、ファスナー部分からの水の侵入を防ぐ「止水ファスナー」など、細部にわたる防水処理が施されている点も、一般的なカッパとの大きな違いです。
理由2 蒸れにくく快適な釣りを実現する透湿性
防水性が高いだけのウェアは、外からの水は防げても、内側からの湿気、つまり汗による水蒸気を外に逃がすことができません。その結果、ウェアの中がサウナ状態になり、汗でびっしょり濡れてしまいます。
これは「蒸れ」と呼ばれ、汗が冷えることによる「汗冷え」は、体温と集中力を奪う大敵です。 釣りはルアーを投げたり、魚を取り込んだりと意外に運動量が多く、気づかないうちに汗をかいています。
そこで重要になるのが「透湿性」です。これは、ウェア内部の湿気を外に逃がす性能のことで、釣り用レインウェアの多くは、ゴアテックス(GORE-TEX)®に代表される「防水透湿素材」を採用しています。 この素材は、水滴よりはるかに小さい水蒸気の分子のみを通過させる特殊な膜を持っており、「濡れない」と「蒸れない」という相反する機能を両立させています。
| 透湿度 (g/m²/24h) | 快適性の目安 |
|---|---|
| 約5,000g | 軽い運動、短時間の釣りでの最低ライン |
| 約10,000g以上 | 長時間の釣りでも快適さを保てる目安 |
| 約20,000g以上 | 真夏の釣りや運動量の多い釣りに最適 |
快適な釣りを持続するためには、最低でも5,000g、できれば10,000g以上の透湿性を持つレインウェアを選ぶことが重要です。 これにより、雨の日や気温が高い日でも、ウェア内をドライに保ち、不快なベタつきや汗冷えを防ぐことができます。
理由3 釣りの動きを妨げない立体裁断と動きやすさ
釣りには、竿を大きく振りかぶる「キャスティング」、仕掛けを操作する「ロッドワーク」、魚を寄せる「ファイト」、そして取り込む「ランディング」といった、一連の独特な動作があります。
一般的なカッパは、これらの動きを想定していないため、生地が突っ張って動きが制限され、大きなストレスになります。 最悪の場合、足場の悪い場所でバランスを崩す原因にもなりかねません。
その点、釣り専用のレインウェアは、釣りの一連の動作を徹底的に研究して作られています。 例えば、腕を上げやすいように設計された「アップスイングパターン」(シマノ)や、肩や肘、膝の動きを妨げない「立体裁断」が採用されています。 これにより、腕の上げ下げや膝の曲げ伸ばしが非常にスムーズになり、一日中キャストを繰り返しても疲れにくいのです。
さらに、伸縮性に優れたストレッチ素材を使用したモデルもあり、よりアクティブな動きにも対応します。 この「動きやすさ」は、パフォーマンスの向上だけでなく、集中力の維持と、不安定な足場での安全確保にも直結する、非常に重要な要素なのです。
失敗しない釣り用レインウェアの選び方
釣り用のレインウェアは、単なる雨具ではありません。雨や水しぶきから体を守り、体温の低下を防ぎ、安全で快適な釣りを持続させるための必須装備です。
ここでは、数多くの製品の中から自分に最適な一着を見つけるための、失敗しない選び方のポイントを詳しく解説します。
まずはここをチェック 耐水圧と透湿性の目安
レインウェアの性能を測る最も重要な指標が「耐水圧」と「透湿性」です。これらの数値が高ければ高いほど高性能と言えますが、その分価格も上がります。自分の釣りのスタイルに合わせて、最適なスペックを見極めることがコストパフォーマンスを高める鍵となります。
耐水圧は「どれだけ水の侵入を防げるか」を示す数値です。生地の上に1cm四方の筒を立て、どれだけの高さの水圧に耐えられるかをmm単位で表します。
一般的な傘の耐水圧が500mm程度なので、釣りで使うには全く足りません。 最低でも10,000mm以上、できれば20,000mm以上の耐水圧があれば、大雨や長時間の釣行、濡れた場所に座る際の圧力にも耐えることができ安心です。
一方、透湿性は「衣服内の蒸れをどれだけ外に逃がせるか」を示す数値です。 生地1㎡あたり24時間で何gの水分を外に逃がすことができるかを表します(g/㎡/24h)。 この数値が低いと、汗でウェア内が蒸れてしまい、雨に濡れたのと同じように不快になり、体温を奪われる原因にもなります。
おかっぱりのような動きの少ない釣りでも5,000g/㎡/24h以上、磯やランガンスタイルのように運動量が多い釣りでは10,000g/㎡/24h以上を目安に選ぶと快適さが格段に向上します。
これらの性能を支えるのが「防水透湿素材」です。最も有名なのが「ゴアテックス(GORE-TEX)」で、高い防水性と透湿性を両立させています。 その他にも、シマノの「デュラスト」やダイワの「レインマックス」など、各メーカーが独自の高機能素材を開発しています。
| 性能 | 推奨スペック | 主な釣り場・状況 |
|---|---|---|
| 耐水圧 | 10,000mm以上 | 堤防、管理釣り場、ボート釣り(小雨・通常の雨) |
| 20,000mm以上 | 磯、サーフ、オフショア(大雨・長時間の釣り) | |
| 透湿性 | 5,000g/㎡/24h以上 | 動きの少ない釣り(堤防でのサビキ釣り、船釣りなど) |
| 10,000g/㎡/24h以上 | 運動量の多い釣り(ルアーフィッシング、磯釣り、ランガンなど) |
サイズ感とフィット感の重要性
レインウェアの性能を最大限に引き出すためには、サイズ感とフィット感が非常に重要です。 サイズが合っていないと、動きにくさからキャストやルアーアクションの精度が落ちるだけでなく、安全上の問題にもつながりかねません。
選ぶ際の基本は、普段着ている服のサイズを基準にしつつ、ミドラー(中間着)や防寒着を中に着込むことを想定して、少し余裕のあるサイズを選ぶことです。 特に、肩周りや腕、股関節部分の動きやすさは必ずチェックしましょう。
大きすぎると生地がだぶついてキャストの際に邪魔になったり、風でバタついて体温を奪われたりします。逆に小さすぎると、重ね着ができなかったり、生地が突っ張って動きが妨げられたり、縫い目に負担がかかり防水性が損なわれる原因にもなります。
可能であれば実際に試着し、以下の動作を試してみることを強くおすすめします。
- 腕を大きく回す、上げる(キャスト動作)
- 深くしゃがむ、膝を曲げる
- 体をひねる
ネット通販で購入する場合は、メーカーが公開している「適応サイズ表」と「製品実寸サイズ表」を必ず確認しましょう。 特に、裄丈(首の付け根から袖口までの長さ)や股下の長さは、自分の体型としっかり比較することが失敗を防ぐポイントです。
フードやポケットなど便利な機能
耐水圧や透湿性といった基本性能に加え、釣りを快適にするための様々な機能が搭載されています。細部までチェックすることで、より自分のスタイルに合った一着を見つけることができます。
フードの機能
雨や風、水しぶきから頭部を守るフードは、視界を確保し、集中力を維持するために重要です。キャップの上から被れる「キャップインシステム(クリップ)」や、顔の動きにフードが追従する「ビューアップシステム」が搭載されているモデルは、視界が広く確保できるため非常に便利です。
また、ドローコードでフィット感を調整でき、風でフードが脱げにくい構造になっているかも確認しましょう。
袖口からの水の侵入を防ぐ工夫
キャスト時など腕を上げた際に、袖口から雨水が侵入するのは大きなストレスです。これを防ぐために、多くの釣り用レインウェアには水の侵入を効果的にブロックする「二重袖口(ダブルカフス)」が採用されています。 内側の袖が腕にフィットし、その上から外側の袖をベルクロで締めることで、防水性を高める構造です。
ポケットの位置と仕様
ライフジャケットを着用することを前提に、ポケットの位置も重要です。ライフジャケットを着てもアクセスしやすい胸元の位置にポケットがあると、小物の出し入れがスムーズに行えます。 また、ポケットのファスナーには、水の侵入を防ぐ「止水ファスナー」が採用されているかもチェックポイントです。
その他、釣りに特化した便利な機能
- コンビアップシステム
-
ライフジャケットとレインウェアをファスナーで一体化できる機能。ウェアのごわつきを抑え、動きやすさが向上します。
- サスペンダー付きパンツ
-
パンツのずり落ちを防ぎ、長時間の釣りでも快適です。着脱可能なモデルも多くあります。
- パンツ裾のファスナー
-
ブーツを履いたままでもパンツの着脱が容易になるワイドなファスナーは非常に便利です。
【価格帯別】コスパ最強のおすすめ釣り用レインウェア
釣り用レインウェアは、数千円で手に入るものから10万円を超える高級品まで、非常に価格帯が広いアイテムです。しかし、高ければ良いというわけではなく、ご自身の釣りのスタイルや頻度、そして何より予算に合った一着を選ぶことが重要です。
ここでは、「1万円以下」「1万円~3万円」「3万円以上」の3つの価格帯に分け、それぞれの特徴とコストパフォーマンスに優れたおすすめのモデルを具体的にご紹介します。
1万円以下で買える安いレインウェア ワークマンなど
「釣りを始めたばかりで、まずは手頃なものが欲しい」「年に数回しか釣りに行かない」という方には、1万円以下のレインウェアがおすすめです。
近年、この価格帯の製品は品質が飛躍的に向上しており、特に作業着で培ったノウハウを活かしたワークマンの製品は、圧倒的なコストパフォーマンスで市場を席巻しています。 ただし、釣具メーカーの製品に比べると、キャストのしやすさなどの釣り特有の機能面では一歩譲る部分もあります。
ワークマンのおすすめモデル
ワークマンの釣り向けレインウェアとして特に人気が高いのが「INAREM(イナレム)」シリーズです。 独自開発の透湿防水素材「INAREM」は、高い耐水圧と、衣服内の蒸れを外部に放出する驚異的な透湿性を両立しています。
特に「イナレムプレミアムレインジャケット」のフィッシングモデルは、釣り人の声を反映した収納力の高いポケットやDカンを備え、まさに「着る釣具」とも言える機能性を4,900円(税込)という驚きの価格で実現しています。
| モデル名 | 特徴 | 価格目安(税込) |
|---|---|---|
| イナレムプレミアムレインジャケット(フィッシングモデル) | 高い収納力と釣り専用のギミックが満載。背中にはタモなどを取り付けるDカンも装備。 | 4,900円 |
| イナレムストレッチレインスーツ | ワークマン史上最強と名高い透湿性を誇る上下セット。ストレッチ性も高く動きやすい。 | 4,980円 |
その他メーカーの格安モデル
ワークマン以外にも、釣具メーカーからコストパフォーマンスに優れたエントリーモデルが多数発売されています。プロマリンやリバレイ(Rivalley)などがその代表格です。
これらのメーカーは、釣り具のノウハウを活かした裁断や、止水ファスナーの採用など、実釣での使いやすさを重視した設計が魅力です。 とにかく価格を抑えたい方や、ワークマン製品が手に入らない場合の選択肢としておすすめです。
| メーカー | モデル名 | 特徴 | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| プロマリン | 防水防寒ウィンターPUマリンスーツ | PU(ポリウレタン)素材で防風・防水性が高く、汚れも落としやすい。船釣りに最適。 | 1万円前後 |
| リバレイ(Rivalley) | RL コンフォータブルレインスーツ | 透湿防水素材を使用し、フロントには止水ファスナーを採用した上下セット。 | 1万円前後 |
1万円から3万円で選ぶ高性能レインウェア シマノ・ダイワ
釣行頻度が高く、快適性を求めるアングラーにとって、最もコストパフォーマンスに優れ、選択肢が豊富なのがこの1万円から3万円の価格帯です。 日本の二大釣具メーカーであるシマノやダイワが、それぞれ独自に開発した高性能な防水透湿素材を採用したモデルを多数ラインナップしています。
ゴアテックスには及ばないものの、実釣において必要十分な性能を備え、釣りの動きを妨げない立体裁断など、快適な釣りをサポートする機能が満載です。
シマノのおすすめモデル
シマノのレインウェアで中心的な役割を担うのが、独自の防水透湿素材「DURAST(デュラスト)」や「DRYSHIELD(ドライシールド)」です。
特に「DSベーシックスーツ」は、ドライシールドを採用しながら上下セットで1万円台から購入可能という高いコストパフォーマンスで、初心者からベテランまで幅広く支持されています。 2026年には収納力を大幅に強化した「ESレインジャケット」のような新しいコンセプトのウェアも登場しています。
| モデル名 | 採用素材 | 特徴 | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| DSベーシックスーツ (RA-027Qなど) | ドライシールド | 実売1万円台から購入できる定番モデル。豊富なサイズとカラーバリエーションが魅力。 | 1万円台~ |
| 3レイヤー レインスーツ | ドライシールド(3層) | 裏地が一体化した3層構造で、ベタつきにくく快適な着心地を実現したモデル。 | 2万円台~ |
ダイワのおすすめモデル
ダイワは独自の防水透湿素材「RAINMAX®(レインマックス)」を主軸に、幅広いラインナップを展開しています。 レインマックス®は、必要十分な防水透湿性能と、ゴアテックスモデルに比べて手頃な価格が魅力です。
デザイン性にも定評があり、スタイリッシュな着こなしを求めるアングラーからも人気を集めています。「DR-3625 レインマックス® レインスーツ」などは、実売価格1万円台で手に入る定番モデルとして知られています。
| モデル名 | 採用素材 | 特徴 | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| レインマックス® レインスーツ (DR-3625など) | レインマックス® | 実釣に必要な基本性能を備えたベーシックモデル。フードの雨返しなど細かな機能も充実。 | 1万円台~ |
レインマックス® デタッチャブルレインスーツ![]() ![]() | レインマックス® | 季節や用途に応じて袖を取り外せるデタッチャブル仕様。一年を通して活躍する汎用性の高さが魅力。 | 2万円台~ |
3万円以上 本格派も満足のゴアテックス採用レインウェア
荒天での長時間の釣りや、磯釣り、オフショアなど、より過酷な環境に身を置く本格派アングラーには、3万円以上の価格帯が選択肢となります。この価格帯の最大の特徴は、最高の防水透湿性と信頼性を誇る「GORE-TEX(ゴアテックス)」素材を採用したモデルが中心となることです。
ゴアテックスは、外部からの水の侵入を完全にシャットアウトしつつ、内部の湿気は効率的に放出するため、常にドライで快適な状態をキープします。 初期投資は高くなりますが、その優れた耐久性から、長年愛用できる一着となるでしょう。
シマノの「リミテッドプロ」シリーズやダイワの「トーナメント」シリーズなど、各社のフラッグシップモデルがこのカテゴリーに属します。 これらは、最高峰のゴアテックスプロ素材を採用し、釣りのあらゆる動作を想定した立体裁断、水の侵入を許さない二重袖口など、メーカーが持つ技術の粋を集めて作られています。
価格は5万円以上、モデルによっては10万円を超えるものもありますが、その性能は悪天候下でこそ真価を発揮し、アングラーの集中力を最大限に引き出してくれます。
人気メーカーの特徴を徹底比較
釣り用レインウェア選びで必ず候補に挙がるのが「ワークマン」「シマノ」「ダイワ」の3大メーカーです。それぞれに強みや特徴があり、ご自身の釣りのスタイルや予算に合わせて選ぶことが重要です。ここでは、各メーカーの個性を徹底的に比較し、あなたにぴったりの一着を見つけるお手伝いをします。
まずは、各メーカーの特徴を一目で比較できるように表にまとめました。
| メーカー | 価格帯の目安 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| ワークマン | 5,000円~10,000円 | 圧倒的なコストパフォーマンス。プロの現場で培われた確かな機能性。 | 初心者、釣行頻度が少ない方、とにかく安く揃えたい方 |
| シマノ | 10,000円~80,000円 | 釣具最大手の信頼と実績。釣りの動きを科学した立体裁断と幅広いラインナップ。 | 初心者から上級者まで、機能性と信頼性を重視するすべてのアングラー |
| ダイワ | 10,000円~90,000円 | 洗練されたデザイン性。独自の高機能素材と最新技術の積極的な採用。 | デザイン性を重視する方、最新の機能をいち早く試したい方 |
安さと機能性を両立するワークマン
作業服の専門店として有名なワークマンですが、近年はアウトドアや釣り向けのウェア開発にも力を入れています。その最大の特徴は、プロの職人が認める高い機能性を、驚きの低価格で実現している点にあります。特に「AEGIS(イージス)」や「INAREM(イナレム)」といったシリーズは、高い防水性と透湿性を備えながら1万円以下で購入できるモデルも多く、SNSなどでも頻繁に話題に上ります。
耐久性も高く、岩場での擦れや汚れを気にせず使えるため、ハードな環境での使用や、釣りを始めたばかりでまずは一着揃えたいという初心者の方に絶大な人気を誇ります。 ただし、釣り専用設計ではないため、フードの形状やポケットの配置などが本格的な釣り用ウェアに一歩譲る場合もあります。
信頼と実績の国内最大手シマノ
世界的な釣具メーカーであるシマノは、その長年の経験と技術力をレインウェア開発にも注ぎ込んでいます。 シマノのウェアは、釣りにおけるあらゆる動きを科学的に分析し、設計された立体裁断が大きな特徴です。
例えば、キャストやロッド操作を妨げない「アップスウィングパターン」や「コアアクト」といった設計思想は、他のウェアとの着比べるとその動きやすさを明確に体感できます。
素材面では、絶対的な信頼を誇る「GORE-TEX(ゴアテックス)」採用のハイエンドモデルから、独自の防水透湿素材「ドライシールド」を使用したコストパフォーマンスに優れたモデルまで、幅広い価格帯とニーズに応えるラインナップが揃っています。 品質と信頼性を最も重視するなら、まず検討すべきメーカーと言えるでしょう。
デザイン性と最新技術のダイワ
シマノと並ぶ釣具業界のリーディングカンパニーであるダイワは、機能性はもちろんのこと、洗練されたデザイン性と独自の高機能素材で多くのアングラーを魅了しています。 都会的なシルエットや豊富なカラーバリエーションは、釣り場だけでなく普段使いもできるほどスタイリッシュです。
機能面では、独自の防水透湿素材「RAINMAX®(レインマックス)」が有名で、ゴアテックスに匹敵する性能を持ちながら、よりしなやかで動きやすい着心地を実現しています。 また、フードの視界を確保する「ビューアップシステム」や、袖からの浸水を防ぐ二重袖口など、実釣での快適性を追求した細やかな機能も充実しています。
最新のテクノロジーを積極的に取り入れ、常に進化を続けるダイワのウェアは、機能だけでなくファッション性も妥協したくないアングラーに最適です。
釣り用レインウェアを長持ちさせるメンテナンス方法
高価な釣り用レインウェアも、適切なメンテナンスを怠れば性能はあっという間に低下してしまいます。特に、海水の塩分や魚のヌメリ、コマセなどが付着しやすい釣りの環境では、使用後のケアがウェアの寿命を大きく左右します。
ここでは、お気に入りの一着を長く快適に使い続けるためのメンテナンス方法を、洗濯から保管まで詳しく解説します。
基本は「汚れたら洗う」!正しい洗濯の手順
「レインウェアは洗濯しない方が良い」というのは、生地の接着技術が未熟だった頃の話です。 現在の高性能なレインウェアは、むしろ積極的に洗濯することで、透湿性などの機能を維持し、寿命を延ばすことができます。 汗や皮脂、目に見えない汚れが付着したまま放置すると、生地の劣化や撥水性の低下を招く原因となるため、釣行後は毎回お手入れすることを習慣にしましょう。
洗濯前には、必ずウェアについている洗濯表示タグを確認してください。 メーカーや素材によって最適なケア方法が異なります。
洗濯機を使う場合の手順
洗濯機を使用する際は、生地へのダメージを最小限に抑えるため、以下の手順を守りましょう。
生地の破損を防ぐため、全てのファスナーやポケット、ベルクロなどを完全に閉じます。 フードや裾のドローコードは緩めておきましょう。
ウェアを洗濯ネットに入れることで、洗濯槽との摩擦を軽減し、生地を守ります。
レインウェア専用の洗剤、または家庭用の中性洗剤を使用します。撥水性能や防水透湿膜を傷める原因となるため、柔軟剤、漂白剤、蛍光増白剤が入った洗剤は絶対に使用しないでください。
「手洗いコース」や「ドライコース」など、水流の弱いコースを選びます。
洗剤成分が生地に残ると機能低下の原因になるため、すすぎは通常よりも長い時間、または2回以上行い、念入りに実施します。
脱水機の使用は、生地への強い圧力やねじれにより、防水膜を傷める可能性があるため避けてください。 脱水を行う場合は、ごく短い時間にとどめるか、タオルで優しく水分を吸い取る方法が推奨されます。
手洗いする場合の手順
より丁寧にケアしたい場合や、洗濯機洗いが不可のウェアには手洗いが最適です。ダイワなどのメーカーも手洗いを推奨しています。
浴槽や大きめのタライに40℃以下のぬるま湯を張り、中性洗剤または専用洗剤を溶かします。
ウェアを沈め、生地を傷めないように優しく「押し洗い」します。 コマセなどのひどい汚れがある箇所は、スポンジに洗剤を含ませて軽く叩くように落とします。 もみ洗いは生地を傷める原因になるので避けましょう。
洗剤の泡が出なくなるまで、きれいな水で繰り返し丁寧にすすぎます。
絞らずに、ハンガーにかけるか、タオルで挟んで優しく水気を切ります。
失われた撥水性を取り戻す!撥水処理の方法
洗濯によって汚れが落ちると、ある程度の撥水性は回復します。 しかし、摩擦などによって撥水基が倒れてしまった場合は、熱を加えるか、撥水剤を使用することで、その機能を取り戻すことができます。
熱処理による撥水性の回復
多くのレインウェアに施されているDWR(耐久撥水)加工は、熱を加えることで撥水性が再活性化します。 洗濯後、ウェアが完全に乾いてから行います。
| 方法 | 手順と注意点 |
|---|---|
| 乾燥機 | 洗濯表示で乾燥機の使用が可能か確認します。 使用できる場合は、低温設定で20分ほど乾燥させます。 高温は生地を傷める可能性があるため避けてください。 |
| アイロン | 洗濯表示でアイロンがけが可能か確認します。 可能な場合は、低温・ドライ設定にし、必ず当て布をしてゆっくりと熱を加えていきます。 スチームの使用は避けてください。 |
※熱処理を行う前には、必ず洗濯表示を確認し、素材に適した方法を選択してください。
撥水スプレー・撥水剤を使う方法
熱処理をしても撥水性が回復しない場合や、より強力に撥水させたい場合は、市販の撥水剤を使用します。 撥水剤には、スプレータイプと漬け込みタイプがあります。
- スプレータイプ
-
手軽に使用でき、ウェア全体に均一に吹きかけます。風通しの良い屋外で使用し、ウェアから20cmほど離してスプレーするのがコツです。 スプレー後に乾燥機やドライヤーで軽く熱を加えると、より効果が高まります。
- 漬け込みタイプ
-
洗濯後、製品を撥水剤を溶かした水に浸すことで、ムラなく加工できます。
撥水剤は、ゴアテックスなどの防水透湿素材に対応したものを選びましょう。製品の指示に従って正しく使用してください。詳しくは、GORE-TEX公式サイトのお手入れ方法なども参考にしてください。
長持ちの秘訣!正しい保管方法
釣行後やシーズンオフの保管方法も、レインウェアの寿命に大きく影響します。特に、湿気は「加水分解」という生地の劣化を引き起こす大敵です。
- しっかり乾燥させる
-
洗濯・使用後は、風通しの良い日陰で必ず完全に乾燥させます。 直射日光は生地を傷める原因になるため避けてください。
- ハンガーにかけて保管
-
購入時に付属する収納袋は、あくまで釣行時の携帯用です。 自宅で保管する際は、畳まずに必ずハンガーにかけて、クローゼットなどに吊るして保管しましょう。 畳んだまま保管すると、折り目部分の生地や止水ファスナーが傷む原因となります。
- 高温多湿を避ける
-
車内への放置など、高温多湿になる場所での保管は絶対に避けてください。 クローゼットには除湿剤などを活用するのも効果的です。
- ファスナーのケア
-
長期間保管する前には、塩噛み防止のため、ファスナー部分に専用の潤滑スプレーを少量塗布しておくのもおすすめです。
まとめ
釣りに専用レインウェアが必要な理由は、一般的なカッパとは比較にならない高い「防水性」「透湿性」そして「動きやすさ」にあります。これらは雨天時の釣りを快適かつ安全にするための必須条件です。ウェアを選ぶ際は、まず耐水圧と透湿性の数値をチェックし、自分の釣りのスタイルと予算に合ったものを選びましょう。
本記事で紹介したワークマンのような高コスパモデルから、シマノやダイワの高性能モデルまで、最適な一着を見つけてください。正しいメンテナンスを行えば長く愛用できますので、ぜひお気に入りのウェアで雨の日の釣りも楽しみましょう。

















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