【初心者向け】テンカラ釣りの始め方!必要な道具と基本の仕掛けを徹底解説

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「テンカラ釣りを始めてみたいけど、何から揃えれば良いかわからない」「専門的で難しそう」と感じていませんか?ご安心ください。テンカラ釣りは、竿・ライン・毛鉤という非常にシンプルな道具だけで始められる、初心者にとって最適な日本の伝統的な渓流釣りです。

この記事では、そんなテンカラ釣りに必要な道具の選び方から、基本の仕掛けと結び方、キャスティングや誘い方のコツまで、初心者がつまずきやすいポイントを網羅的に解説します。

この記事を最後まで読めば、あなたも自信を持って渓流へ出かけ、最初の一匹を釣り上げるための知識がすべて身につきます。

せんちゃん

余談ですが、釣りが好きならぜひ釣りビジョンVODも利用してみてください。

目次

テンカラ釣りとはどんな釣りか

日本古来の伝統的な渓流釣り

テンカラ釣りとは、竿、ライン(糸)、ハリス、そして毛鉤(けばり)だけという非常にシンプルな道具立てで、ヤマメやイワナ、アマゴといった渓流魚を狙う日本古来の伝統的な釣法です。 その起源は古く、山で魚を獲ることを生業としていた職漁師たちに受け継がれてきた歴史があります。

リールを使わない「延べ竿」を使用し、糸の重みを利用して軽い毛鉤をポイントへ振り込み、水生昆虫などと間違えて捕食しにきた魚を釣り上げます。

フライフィッシングとの違い

毛鉤を使うという点で、西洋発祥のフライフィッシングと似ていますが、その道具立てと釣り方には明確な違いがあります。 最大の違いはリールを使わないことで、これによりテンカラ釣りは仕掛けが圧倒的にシンプルになっています。 それぞれの特徴を下の表にまとめました。

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項目テンカラ釣りフライフィッシング
発祥日本西洋(イギリスなど)
リール使用しない使用する
仕掛け竿・ライン・ハリス・毛鉤のみで非常にシンプル竿・リール・フライライン・リーダー・ティペット・フライなど複雑
得意な距離近距離~中距離のポイントを探るのが得意遠距離のポイントも狙える
釣り方ポイントを次々に探っていくラン&ガンスタイルが中心一つの場所からじっくりと狙うことも多い

テンカラ釣りの魅力と初心者に最適な理由

そのシンプルなスタイルから、テンカラ釣りは釣りの経験がない初心者の方にも最適な入門として人気があります。 また、シンプルでありながら非常に奥深く、多くの釣り人を魅了し続けています。

シンプルな仕掛けで手軽に始められる

テンカラ釣りの最大の魅力は、その手軽さです。 竿、ライン、毛鉤という最小限の道具で始められるため、何を揃えればよいか分からない初心者でも迷うことが少なく、初期投資を抑えられます。

準備や片付けも簡単で、思い立ったらすぐに釣りに出かけられるフットワークの軽さも魅力です。

身軽な装備で渓流を満喫できる

リールなどの重い機材がないため、装備全体が非常に軽量でコンパクトにまとまります。そのため、険しい渓谷や山道を歩きながらポイントを探る「源流釣り」でも疲れにくく、移動が苦になりません。

川沿いをアクティブに移動しながら、美しい渓谷の自然を全身で感じられるのも、テンカラ釣りならではの醍醐味と言えるでしょう。 また、魚が毛鉤に食いつく瞬間が直接見えることも多く、その視覚的な興奮は格別です。

テンカラ釣りに必要な道具一覧

テンカラ釣りの魅力は、そのシンプルな道具立てにあります。「竿」「ライン」「ハリス」「毛鉤」の4つが基本となり、これさえあればすぐにでも渓流の美しいヤマメやイワナを狙うことができます。ここでは、初心者が最初に揃えるべき道具と、それぞれの選び方を詳しく解説します。

テンカラ竿の選び方

テンカラ釣りにおいて、竿は最も重要な道具です。軽い毛鉤をポイントまで正確に届ける役割を担い、魚とのやり取りをダイレクトに楽しむための心臓部と言えます。自分の行くフィールドや釣りのスタイルに合わせて、最適な一本を選びましょう。

長さと調子の基準

テンカラ竿を選ぶ上で最も重要な要素が「長さ」と「調子」です。これらは釣り場の状況や扱いやすさに直結します。

長さ

竿の長さは、釣りをする川の川幅や、周囲の木々の状況(障害物の多さ)によって選びます。初心者が最初に選ぶなら、どんな渓流でも比較的扱いやすい3.3m〜3.6mが最も汎用性が高くおすすめです。 川幅が狭い源流域では3.0m前後の短い竿が、開けた本流などでは4.0m以上の長い竿が有利になる場合もあります。

調子(アクション)


調子とは竿の曲がり方のことで、主に「先調子」「胴調子」に分けられます。それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選びましょう。

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調子表記例特徴おすすめのレベル
先調子7:3、8:2竿の先端部分が主に曲がる。シャープな振り心地で、狙ったポイントに正確にキャストしやすい。操作性が高い。中級者〜上級者
胴調子6:4、5:5竿全体がしなやかに曲がる。竿の反発力を使いやすく、軽い力でもキャストしやすい。魚が掛かった後にバレにくい。初心者〜中級者

初心者は、竿の曲がりを感じやすく、キャストのタイミングが掴みやすい6:4や7:3調子の竿から始めるのが良いでしょう。

最初の1本におすすめのテンカラ竿

国内の主要な釣具メーカーであるシマノやダイワ、宇崎日新などから、初心者向けのモデルが多数販売されています。 これから始める方は、まずエントリーモデルとして評価の高い以下の様な竿を検討するのがおすすめです。

ダイワ テンカラX

操作性に優れ、レベルラインからテーパーラインまで幅広く対応できる人気のシリーズです。

シマノ 渓流テンカラ

伝統的な胴調子で、キャストのしやすさに定評があり、テンカラ釣りの楽しさを存分に味わえるモデルです。

宇崎日新 プロスペック 2WAY テンカラ

1本で2通りの長さを使い分けられるズーム機能があり、様々な状況に対応できる便利な竿です。

また、竿、ライン、毛鉤などがセットになった「テンカラキット」も販売されており、何を選べば良いか全く分からないという方には最適です。

ラインの種類と選び方

テンカラのラインは、オモリを使わずに軽い毛鉤を飛ばすための「重り」の役割を果たします。主に「レベルライン」と「テーパーライン」の2種類があり、それぞれに特徴があります。

レベルラインとテーパーラインの特徴

どちらのラインにもメリット・デメリットがあります。初心者はまずそれぞれの特徴を把握することが大切です。

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種類素材・構造メリットデメリット
レベルライン
フロロカーボン製の単糸。太さが均一。・しなやかでナチュラルに毛鉤を流しやすい
・安価でコストパフォーマンスが高い
・好みの長さにカットして使える
・風の影響を受けやすい
・ある程度の重さがなく、キャストに慣れが必要
テーパーライン
ナイロンなどを撚り合わせた撚り糸。手元が太く、先が細い。・自重があり、風に強くキャストしやすい
・アタリが明確に出やすい
・耐久性が高い
・レベルラインに比べて高価
・撚り糸のため、一度癖がつくと直しにくい

扱いやすいメインラインの選び方

初めてテンカラ釣りをする方には、ライン自体の重さで投げやすく、風にも強い「テーパーライン」がおすすめです。 まずはテーパーラインでキャスティングの感覚を掴み、慣れてきたらより繊細な釣りが可能なレベルラインに挑戦してみると良いでしょう。ラインの長さは、基本的に竿と同じ長さを基準に選ぶと扱いやすいです。

ハリスの太さと長さ

ハリスは、メインラインと毛鉤を繋ぐ糸のことで、魚に警戒心を与えないように、メインラインより細いものを使用します。

素材はフロロカーボンが一般的で、比重があって水に馴染みやすく、根ズレにも強いのが特徴です。 太さは0.8号〜1.0号長さは70cm〜1mを目安にしましょう。 水がクリアで魚の警戒心が高い時や、アタリが小さい時にはハリスを少し長くすると効果的な場合があります。

テンカラ釣りで使う毛鉤

毛鉤(けばり)は、水生昆虫や陸生昆虫を模した疑似餌です。非常に多くの種類がありますが、テンカラ釣りでは「この毛鉤でなければ釣れない」という状況は少なく、数種類の基本的な毛鉤があれば十分釣りは成立します。

代表的な種類として、鳥の羽根が釣り針に対して逆向きに巻かれた「逆さ毛鉤」や、垂直に巻かれた「普通毛鉤」などがあります。 逆さ毛鉤は水の抵抗を受けやすく、水中での誘いがかけやすい特徴があります。

おすすめの初心者向け毛鉤セット

初心者のうちは、どの毛鉤を選べば良いか迷うことが多いでしょう。そんな時は、実績の高い定番のパターンが数種類入った市販の毛鉤セットを選ぶのが最も手軽で確実です。 サイズは、様々な状況で使いやすい「#12」や「#14」といった大きさが基準となります。 まずは数種類の毛鉤を使い込み、それぞれの特徴や魚の反応の違いを感じてみることから始めましょう。

テンカラ釣りの基本の仕掛けと結び方

テンカラ釣りの仕掛けは、竿、ライン、ハリス、毛鉤の4つだけで構成される非常にシンプルなものです。 そのため、いくつかの基本的な結び方を覚えるだけで、誰でも簡単に仕掛けを作ることができます。

ここでは、テンカラ釣りに必須となる3つの接続部分の結び方と、現場で役立つ代表的な結び方を具体的に解説します。これらの結び方をマスターすれば、釣り場で仕掛けが切れても慌てず、スムーズに釣りを再開できます。

竿とラインの結び方

テンカラ竿の先端には「リリアン」と呼ばれる柔らかい紐が付いています。 このリリアンとメインラインを結びつけます。最も一般的で簡単な方法は、ラインの端に「チチワ」という輪を作り、リリアンに接続する方法です。 テーパーラインの場合は、製品の端がすでにループ状に加工されていることが多いので、それにリリアンを通すだけで接続できます。

レベルラインにチチワを作る手順は以下の通りです。

  1. ラインの先端を10cmほど折り返してループを作ります。
  2. ループの根元で、2本のラインをまとめて「8の字結び」または「二重投げ縄結び」でコブを作ります。 これでチチワが完成します。
  3. 竿のリリアンの先端にも、ほどけないように小さなコブを作っておきます。
  4. リリアンをラインのチチワにくぐらせ、その輪にリリアンの先端を折り返して通し、ゆっくりとラインを引いて締め込みます。

この方法なら、結び目がしっかり固定されるうえ、仕掛けを外すときも簡単にほどくことができます。

ラインとハリスの結び方

メインラインと、その先につけるハリスを結びます。この接続も、お互いの端にチチワを作って連結させる「チチワ結び」が最も簡単でスピーディーです。特に初心者の方にはこの方法がおすすめです。

  1. メインラインの先端(レベルラインなど)に、前述の方法でチチワを作ります。
  2. ハリスの先端にも同様に、ごく小さなチチワを作ります。
  3. ラインのチチワに、ハリスのチチワをくぐらせます。
  4. ハリス側のチチワの輪の中に、ハリスのもう一方の端(毛鉤を結ぶ側)を通して、ゆっくりと引いて締め込みます。

この方法なら、太さが違うライン同士でも強度を保ったまま簡単に接続できます。 釣り場でハリスが切れた際も、あらかじめチチワ付きの予備ハリスをいくつか用意しておけば、すぐに交換できて非常に便利です。

せんちゃん

アウトドアメーカー「jointer」の動画なんかが参考になります。

ハリスと毛鉤の結び方

仕掛けの最終部分、ハリスと毛鉤の接続です。ここには、簡単かつ強度が高いことで知られる「クリンチノット」という結び方が広く使われています。 クリンチノットは様々な釣りで応用される基本的な結び方なので、ぜひマスターしましょう。

クリンチノットの手順は以下の通りです。

  1. 毛鉤のアイ(金属の輪)にハリスを通します。
  2. 5cm~10cmほど通したら、本線にハリスの先端を4~5回巻きつけます。
  3. 巻きつけ終わったら、アイの根元にできた最初の輪にハリスの先端を通します。
  4. さらに、今先端を通したことでできた大きな輪にもう一度先端をくぐらせます(この工程を加えると「改良クリンチノット」となり、より強度が増します)。
  5. 結び目に唾などで湿り気を与え、摩擦熱を防ぎながらゆっくりと両方の糸を引いて締め込みます。
  6. 余ったハリスの先端を1~2mm残してカットすれば完成です。

締め込む前に必ず結び目を湿らせるのが、ラインの強度を落とさないための重要なコツです。

現場で役立つ簡単な結び方

これまで紹介した結び方の中でも、特に「チチワ結び」と「クリンチノット」の2つを覚えておけば、テンカラ釣りの仕掛け作りで困ることはほとんどありません。 この2つの結び方の特徴と用途を整理しておきましょう。

チチワ結びとクリンチノット

これら2つの結び方は、テンカラ釣りの仕掛けシステムにおける根幹をなすものです。それぞれの役割を理解し、いつでもスムーズに結べるように練習しておきましょう。

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結び方特徴主な用途
チチワ結びラインの端に輪(ループ)を作る結び方。接続と取り外しが非常に簡単。・竿のリリアンとラインの接続
・ラインとハリスの接続
クリンチノット簡単ながら十分な強度があり、すっぽ抜けにくい。 多くの釣りに応用できる基本の結び方。・ハリスと毛鉤の接続

釣りに出かける前に、家で何度か練習しておくことを強くおすすめします。 実際に釣り場で焦らず、確実な仕掛け作りができることが、釣果を伸ばすための第一歩となります。

テンカラ釣りの釣り方とコツ

テンカラ釣りは、シンプルな道具立てだからこそ、釣り方には奥深いコツが存在します。ここでは、基本となるキャスティングから、釣果を左右するアタリの取り方とアワセ、そして魚の潜むポイントの探し方まで、一つひとつ丁寧に解説します。これらの基本をマスターすれば、初心者でも渓流魚との出会いを存分に楽しめるようになるでしょう。

キャスティングの基本フォーム

テンカラのキャスティングは、力任せに振るのではなく、竿のしなりを最大限に活かすことが重要です。正しいフォームを身につければ、軽い力で毛鉤を狙ったポイントへ正確に届けられるようになります。 手首を使いすぎず、肘を支点にして竿を振るのがコツです。

基本となるオーバーヘッドキャストの手順は以下の通りです。

STEP
構え(12時の位置)

竿先を時計の12時の位置に構えます。腕と竿が一直線になるように意識しましょう。

STEP
バックキャスト(1時~2時の位置で止める)

肘を支点に、竿を真上に振り上げ、1時か2時の位置でピタッと止めます。 この時、ラインが後方へまっすぐ伸びるのを感じる「タメ」が非常に重要です。

STEP
フォワードキャスト(10時の位置で止める)

ラインが後方に伸びきったのを感じたら、今度は前方へ竿を振り下ろし、10時の位置で止めます。 竿の反発力を使ってラインを前へ押し出すイメージです。

この一連の動作をスムーズに行うことで、ラインは美しいループを描き、毛鉤がふわりと水面に着水します。慣れないうちは、開けた場所で練習すると感覚を掴みやすいでしょう。

アタリの取り方とアワセ

魚が毛鉤に食いついた瞬間の「アタリ」を捉え、的確に「アワセ」を入れることが釣果に直結します。アタリの出方は様々で、状況によって見極める必要があります。

アタリの種類

アタリには、目に見えるものから手元に伝わる感触まで、いくつかのパターンがあります。ラインや水面の些細な変化を見逃さないことが釣果アップの鍵です。

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アタリの種類具体的な変化
目印やラインの変化ラインが不自然に止まる、沈む、横に走る、わずかに引き込まれる。
水面の変化魚が水面に出て毛鉤を咥えるのが見える、水面が「モワッ」と盛り上がる、水中で魚体が「ギラッ」と光る。
手元への感触竿先に「コツン」「コン」といった明確な振動が伝わる。

アワセのコツ

アタリを感じたら、間髪入れずにアワセを入れます。しかし、大げさな動きは禁物です。手首を軽く返す程度の小さな動作で十分です。強く合わせすぎると、ハリスが切れる「アワセ切れ」の原因になります。

特に初心者のうちは「何か変だな?」と感じたら、迷わずアワセる「聞きアワセ」を心がけると良いでしょう。 これを繰り返すことで、本当のアタリを見分ける感覚が養われていきます。

渓流で釣れるポイントの探し方

渓流魚(ヤマメ、イワナ、アマゴなど)は、身を隠す場所があり、かつエサが流れてきやすい場所に潜んでいます。 やみくもに毛鉤を打ち込むのではなく、魚がいそうな「一級ポイント」を見極めることが重要です。

初心者がまず狙うべき代表的なポイントは以下の通りです。

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ポイント名特徴と狙い方
落ち込み・白泡の下流れが岩などにぶつかって落ち込み、白く泡立っている場所。
酸素が豊富で、エサとなる虫も流れてくるため、魚の活性が高いことが多いです。泡の切れ目や脇を狙いましょう。
川底に石が点在し、水がザワザワと流れている浅い場所。
水温が高い時期には、魚が積極的にエサを探しに出てくるポイントです。石の周りや流れの筋を丁寧に探ります。
淵(ふち)流れが緩やかで水深がある場所。魚の休息場所であり、特に水温が低い時期や渇水時には魚が集まりやすいです。
流れ込みや反転流(巻き返し)が狙い目です。
岩陰・エグレ大きな岩の陰や、岸がえぐれている場所。魚にとっては格好の隠れ家です。
岩のすぐ脇やエグレの奥に毛鉤を静かに送り込みます。

これらのポイントを釣り上がる際は、自分の存在を魚に気づかれないように、低い姿勢で静かに近づくことが鉄則です。 一つのポイントで粘るよりも、反応がなければ次のポイントへ移動する「ラン&ガン」スタイルが、テンカラ釣りでは効率的です。

テンカラ釣りで釣果を伸ばすアクション

テンカラ釣りの基本をマスターしたら、次は一歩進んで「釣果を伸ばすためのアクション」を身につけましょう。

ただ毛鉤を流すだけでなく、魚の捕食本能を刺激する「誘い」のテクニックや、より正確にポイントを攻めるための「振り込み」のコツを習得することで、釣りの幅が大きく広がり、これまで反応しなかった魚との出会いも増えるはずです。ここでは、初心者から中級者へとステップアップするための具体的なアクションを詳しく解説します。

正確な振り込みのコツ

釣果を伸ばすためには、狙ったポイントへ静かに、そして正確に毛鉤を届ける「振り込み(キャスティング)」が不可欠です。魚は非常に警戒心が強いため、不自然な音や波紋を立てるとすぐに隠れてしまいます。ここでは、より実践的な振り込みのコツを紹介します。

ポイントへ静かに着水させる

最も重要なのは、毛鉤が水面を叩く音を最小限に抑えることです。竿のしなりを最大限に活かし、力まずに竿を振ることを意識しましょう。

フォワードキャストで竿先を止める位置を少し高めにすると、ラインが空中で十分に伸び、毛鉤がふわりと舞い降りるように静かに着水します。特に活性の低い魚やプレッシャーの高い釣り場では、このソフトなプレゼンテーションが釣果を左右します。

状況に応じたキャスティング

渓流では、木の枝や岩などの障害物(オーバーハング)があり、基本的なオーバヘッドキャストができない場面が頻繁にあります。そんな時に役立つのが、状況に応じた特殊なキャスティングです。

サイドキャスト(横振り)

竿を地面と平行に近い角度で横に振る方法です。頭上のスペースが限られている低い木の枝の下などを狙う際に有効です。

フリップキャスト(提灯釣り)

竿よりも短いラインを使い、竿先から垂らした毛鉤を振り子のようにしてポイントへ投入する方法です。ブッシュが密集している狭い場所や、ごく近い距離のポイントをピンポイントで探るのに適しています。

バックハンドキャスト

利き手と反対側に障害物がある場合、体の前面を通して竿を振るキャスティングです。習得すれば、攻められるポイントの幅が格段に広がります。

これらのキャスティングをマスターすることで、これまで諦めていたポイントも攻略対象となり、他の釣り人が攻めきれない魚に出会うチャンスが増えます。

誘い方と毛鉤の動かし方

自然に流すだけでは魚が反応しないとき、意図的に毛鉤を動かしてアピールする「誘い」のテクニックが非常に有効です。 誘いを入れることで、水生昆虫がもがく様子や、逃げ惑う小魚を演出し、魚の捕食スイッチを強制的に入れることができます。ここでは、代表的な誘いのテクニックを紹介します。

基本はナチュラルドリフト

誘いのテクニックを語る前に、大前提となるのが「ナチュラルドリフト(自然流下)」です。 これは、毛鉤がラインに引っ張られることなく、流れに乗って自然に漂っている状態を指します。

不自然な動きは魚に違和感を与えてしまうため、まずはこのナチュラルドリフトを完璧にこなすことが全ての基本となります。 ラインが流れに取られて毛鉤を引っ張ってしまう「ドラグ」を避けるため、竿先を操作してラインを流れの上に置く「メンディング」も重要な技術です。

釣果を劇的に変える誘いのテクニック

ナチュラルドリフトで反応がない場合や、より積極的に魚にアピールしたい場合に、以下の誘いを試してみましょう。状況や魚の活性に応じて使い分けることで、釣果は大きく向上します。

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誘いの種類アクション方法有効な状況
沈める誘い竿先を下げたり、ラインを少し緩めたりして、水面直下や中層まで毛鉤を沈めて流します。魚が水面まで出きらない低活性時や、水深のあるポイントで効果的です。
縦の誘い(チョンチョン釣り)竿先を小刻みに上下させ、毛鉤を水中でピョンピョンと踊らせるように動かします。流れの緩やかな淵やトロ場で、魚にじっくり毛鉤を見せてアピールしたい時に有効です。
横の誘い(スイング)流れを横切るようにキャストし、ラインを張って毛鉤に水圧を受けさせ、弧を描くようにターンさせます。本流のヤマメやアマゴなど、横の動きに反応が良い魚に対して効果を発揮します。
逆引き竿先を立ててラインを張り、毛鉤を上流側へゆっくりと引いてきます。逆さ毛鉤を使うと特に効果的です。逃げる虫を演出して、魚の追い食いを誘発します。スレた魚にも口を使わせる力があります。

食わせの間を作る

誘いのアクションの中に、意図的に動きを止める「ポーズ」を入れることも非常に重要です。常に動かし続けるのではなく、誘いの途中でピタッと止めることで、魚に毛鉤をじっくりと見せ、食いつくための「間」を与えることができます。

この「動」と「静」のコンビネーションが、アタリを誘発する最大の秘訣です。 何か変化を感じたらすぐに合わせる「気づいたらアワセ」を心掛けることで、釣果に繋がります。

渓流でのテンカラ釣りの実践ステップ

これまでの章で学んだ道具の知識と基本的な釣り方を元に、いよいよ渓流での実践に挑みます。ここでは、魚の居場所を見つけ、毛鉤を流し、そして魚を釣り上げるまでの一連の流れを、より具体的に解説します。一つ一つのステップを丁寧に実践することが、釣果への一番の近道です。

魚のいる場所を見極める

渓流魚(ヤマメ、イワナ、アマゴなど)は、常に同じ場所にいるわけではありません。エサが豊富で、かつ敵から身を守れる安全な場所を好みます。こうした魚が集まる場所を「ポイント」と呼び、流れの変化を見極めることで効率的に探すことができます。

むやみに川へ立ち入ると魚を警戒させてしまうため、まずは川岸から静かにポイントを観察することが重要です。初心者がまず狙うべき代表的なポイントは以下の通りです。

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ポイント名特徴狙い方
落ち込み・白泡段差から水が落ちて白く泡立っている場所。酸素が豊富で、上流から流れてくるエサが集まりやすい一級ポイントです。泡の切れ目や、その下の流れが少し落ち着いた場所を狙います。
水深は浅く、流れが速くなっている場所。活性の高い魚がエサを待っていることが多いです。流れの中にある少し大きめの石の周りや、流れのヨレを狙って毛鉤を流します。
淵(ふち)流れが緩やかで水深がある場所。大物が潜んでいる可能性があり、魚の休息場所にもなります。流れ込みや、岸際のえぐれている場所(アンダーカット)に丁寧に毛鉤を送り込みます。
岩陰・沈み石流れの中にある岩の周辺。流れが緩やかになるため、魚が定位しやすい格好の隠れ家です。岩の手前(上流側)や真横、そして岩のすぐ下流側を狙います。

毛鉤を自然に流すテクニック

ポイントを見つけたら、そこに毛鉤を流し込んでいきます。テンカラ釣りで最も重要と言っても過言ではないのが、毛鉤を本物の虫のように自然に流す「ナチュラルドリフト」です。 ラインが流れに引っ張られて毛鉤が不自然な動き(ドラグ)をすると、魚はすぐに見切ってしまいます。

ナチュラルドリフトを成功させるコツは、竿の操作にあります。毛鉤を着水させたら竿先を少し上げ、ラインが水面に極力触れないようにコントロールします。 水面に触れているのは毛鉤とハリスだけ、という状態が理想です。 そして、毛鉤が流れに乗って下流へ移動するのに合わせて、竿先も同じ速度で追従させていきます。流す時間は3秒程度を目安にし、反応がなければ同じポイントに数回キャストしてみましょう。

ただ流すだけでなく、時折竿先を小さく動かして毛鉤を沈めたり、少し浮かせたりする「誘い」も有効なテクニックです。 特に、魚の反応がない時に試してみると、思わぬ一匹に出会えることがあります。

魚を掛けた後の取り込み方

アタリを感じてアワセが決まったら、いよいよ魚とのやり取り(ファイト)です。テンカラはリールがないため、竿の弾力を最大限に活かして魚の引きをいなすことが重要です。 魚が掛かったら慌てずに竿を立て、竿の曲がりで魚の力を吸収します。 無理に引っ張ろうとすると、細いハリスが切れてしまう(ラインブレイク)原因になります。

魚の勢いが弱まってきたら、竿の操作でゆっくりと自分の方へ寄せてきます。水面まで魚を寄せたら、タモ(ランディングネット)を使ってすくい取りましょう。 小型の魚であれば竿の力で一気に引き抜く「抜き上げ」も可能ですが、竿の破損や魚が外れる「バラシ」のリスクも伴います。安全かつ確実に魚を手にするためには、タモの使用が最も確実です。

特にリリース(再放流)を考えている場合は、魚体に直接触れず、ダメージを最小限に抑えるよう心がけましょう。

まとめ

テンカラ釣りは、竿・ライン・毛鉤という非常にシンプルな道具で始められる、初心者にとって最適な日本の伝統釣法です。その手軽さこそが、多くの釣り人を魅了する理由と言えるでしょう。

この記事で解説した基本的な道具の選び方、仕掛けの結び方、そしてキャスティングのコツを覚えれば、誰でもすぐに渓流へ出かけ、美しいヤマメやイワナと出会うチャンスがあります。ぜひ、身軽な装備で自然を満喫できるテンカラ釣りの醍醐味を味わってみてください。

ちなみに「釣りが上達したい」「釣りの情報を仕入れたい」そんなことを思ったならば、ぜひ釣りビジョンVODを使ってみてください。

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この記事を書いた人

平日は会社員、休日は釣りやキャンプなどを中心にアウトドア楽しんでいます。

就職してから釣りをメインに、上司や先輩と仲良くなれることで、仕事もプライベートも充実しているアラサーサラリーマン!

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