【サワラ爆釣】ブレードジグ最強おすすめ5選!釣果が変わる使い方を徹底解説

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ショア・オフショア問わず大人気のターゲット、サワラ。そんなサワラを狙う上で「ブレードジグが最強」と言われるのをご存知ですか?「種類が多すぎて選べない」「ただ巻きだけで本当に釣れるの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、サワラ釣果で圧倒的な実績を誇る最強ブレードジグをランキング形式で5つ厳選してご紹介します。さらに、堤防やサーフ、オフショアといった状況別の選び方から、投げて巻くだけの基本的な使い方、ナブラ撃ちや高速リトリーブなどの応用テクニック、そして厄介な「サワラカッター」によるルアーロスト対策まで、サワラ攻略の全てを徹底解説。

ブレードジグがサワラに効く理由は、強烈なフラッシングと波動によるアピール力、そして誰でも簡単に扱える手軽さにあります。この記事を最後まで読めば、あなたもブレードジグを完璧に使いこなし、念願のサワラ爆釣を達成できるでしょう。

せんちゃん

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目次

なぜサワラ釣りにブレードジグが最強と言われるのか

ショアジギングやオフショアキャスティングゲームのターゲットとして絶大な人気を誇るサワラ。そんなサワラを攻略する上で、近年「最強」との呼び声高いルアーが「ブレードジグ」です。

メタルジグやミノーといった定番ルアーを差し置いて、なぜブレードジグがサワラにこれほどまでに有効なのでしょうか。その理由は、ブレードジグが持つ3つの大きな特徴に集約されます。

理由1:ブレードの強烈なアピール力

ブレードジグがサワラに効く最大の理由は、リアに装着されたブレードが生み出す強烈なアピール力にあります。リトリーブするとブレードが高速回転し、「フラッシング(光の反射)」と「波動」という2つの要素でサワラの捕食スイッチを激しく刺激します。

特にサワラの主食となるイワシやコノシロといった小魚は、群れで泳ぐ際にキラキラと光を乱反射させます。ブレードのフラッシングは、このベイトフィッシュの群れが放つ光を忠実に再現し、サワラに対して餌の存在を強烈にアピールするのです。 さらに、ブレードが回転することで生まれる水流、つまり「波動」は、魚の側線に直接訴えかけます。これにより、ルアーから離れた場所にいるサワラや、活性が低いサワラにもその存在を気づかせ、バイトに持ち込むことができるのです。

理由2:ただ巻きだけで釣れる手軽さ

ブレードジグのもう一つの大きな魅力は、難しいロッドアクションを必要とせず、「ただ巻き」だけで釣れるという手軽さです。 一般的なメタルジグのようにワンピッチジャークなどの複雑な操作が不要なため、初心者でも簡単に扱うことができます。 ルアーをキャストし、着水したらあとは一定のスピードでリールを巻くだけ。それだけでブレードが勝手に回転し、魚にアピールしてくれるのです。

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一日中キャストとリトリーブを繰り返すことが多いサワラ釣りにおいて、この手軽さは体力の消耗を抑えるという点でも大きなメリットとなります。誰でも簡単に扱え、かつ安定した釣果が期待できる点が、ブレードジグが多くの支持を集める理由です。

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ルアータイプ主なアクション操作の難易度
ブレードジグただ巻き、高速リトリーブ簡単
メタルジグワンピッチジャーク、ジャカジャカ巻き等普通~難しい
ヘビーシンキングミノーただ巻き、トゥイッチ、ジャーク普通

理由3:圧倒的な飛距離で広範囲を探れる

ブレードジグは、メタルジグ譲りの重量と空気抵抗の少ないボディ形状により、圧倒的な飛距離を生み出します。 広大なサーフや大規模な堤防からのショアジギング、あるいは沖のナブラを直接狙うオフショアのボートゲームにおいて、この飛距離は釣果を左右する極めて重要な要素です。

他のアングラーが届かない未開拓のポイントへルアーを送り届けたり、遠くで発生したナブラを射程圏内に捉えたりできることは、サワラとの遭遇率を格段に高めます。また、遠投できるということは、それだけ長い距離をリトリーブできるということでもあります。つまり、着水点から足元まで、より長い時間サワラにアピールし続けることが可能になり、バイトチャンスを最大化できるのです。

サワラを狙うブレードジグの選び方 3つのポイント

サワラをブレードジグで攻略するためには、数ある製品の中から状況に適したものを選ぶことが釣果への一番の近道です。「ウエイト(重さ)」「カラー」「ブレードタイプ」の3つのポイントを押さえることで、ルアーの性能を最大限に引き出し、サワラの捕食スイッチを入れることができます。ここでは、それぞれの選び方を詳しく解説していきます。

ウエイト(重さ)の選び方

ブレードジグのウエイトは、飛距離や沈下速度、アクションの安定性に直結する非常に重要な要素です。釣り場の水深や潮流の速さ、風の強さ、そして使用するタックルとのバランスを考慮して、最適な重さを選ぶ必要があります。

堤防やサーフからのショアジギング

陸っぱりからのショアジギングでは、30g~40gが基準となります。 このウエイトは、一般的なショアジギングタックルで扱いやすく、十分な飛距離を確保できるため、広範囲の魚にアピールすることが可能です。風が強い日や、より遠くのナブラを狙いたい場合は、空気抵抗に負けない50g~60gの重めのモデルが有利になる場面もあります。 逆に、ベイトフィッシュが小さい場合や、浅い湾内で釣る場合は20g程度の軽いモデルが有効なこともあります。

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状況推奨ウエイト備考
湾奥・小規模な堤防20g~30g穏やかな状況やベイトが小さい時に有効。
大規模堤防・サーフ30g~40g最も出番の多い基本の重さ。
強風時・大遠投が必要な場合40g~60g広範囲を効率よく探りたい時に有利。

オフショアのボートゲーム

ボートからのオフショアゲームでは、ショアよりも深いポイントを狙うことが多く、潮流も速いため、より重いウエイトが必要になります。一般的には40g~80gが中心となりますが、水深や潮の速さによっては100g以上のジグも使用します。 基本的な考え方として「水深(m) ≒ ジグのウエイト(g)」を目安にしつつ、潮が速ければさらに重く、緩ければ軽くするといった調整が効果的です。タングステン製のジグは、同じ重さでもシルエットを小さくできるため、ベイトが小さい時や食い渋る状況で非常に有効です。

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状況推奨ウエイト備考
水深20~40m程度の浅場40g~60gキャスティングで広範囲を探る場合に適する。
水深40~70m60g~100g多くの状況に対応できる基本の重さ。
水深70m以上・潮流が速い場合100g~150g確実に底を取り、狙いのレンジをキープするために必要。

カラーの選び方

ブレードジグのカラーは、その日の天候、時間帯、水の透明度、そしてサワラが捕食しているベイトフィッシュの種類によってアタリの数が大きく変わります。複数のカラーを準備し、状況に応じてローテーションさせることが釣果を伸ばす鍵となります。

基本のシルバー・ゴールド系

まず最初に揃えるべきなのが、シルバー系とゴールド系のカラーです。 シルバーはイワシやキビナゴといった多くのベイトフィッシュを模した万能カラーで、晴天の日中や澄み潮の状況で特に高い効果を発揮します。一方、ゴールドは光量が少ない朝まずめ・夕まずめや、雨後で濁りが入った状況でシルエットを際立たせ、アピール力を高めてくれます。 どちらのカラーもブレードのフラッシング効果と相まって、サワラに強くアピールします。

まずめ時に強いグロー・ゼブラ系

朝夕のまずめ時や曇天など、ローライトな状況で絶大な効果を発揮するのがグロー(夜光)やゼブラカラーです。光量が少ない時間帯でもルアーのシルエットをはっきりとさせ、サワラにその存在を気づかせやすくします。 特に、グローと他のカラーが組み合わされたゼブラグローは、明滅効果によってリアクションバイトを誘発する力が強いとされています。また、紫外線に反応して発光するケイムラカラーも、晴天時や澄み潮で効果的な場合があります。 これらのアピール系カラーは、サワラの活性が高い時や、広範囲から魚を寄せたい時にパイロットルアーとして使うのも有効です。

ブレードタイプの選び方

ブレードジグの心臓部とも言えるのが「ブレード」です。このブレードの形状によって、回転時の波動(アピール力)や引き抵抗、得意なリトリーブ速度が異なります。代表的な2つのタイプの特徴を理解し、使い分けることが重要です。

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ブレードタイプ形状特徴得意な状況
ウィローリーフ細長い柳の葉型回転が速く、強いフラッシング(光の反射)を生む。引き抵抗が軽いため、高速リトリーブでも安定して泳ぐ。高活性時、澄み潮、高速リトリーブ主体
コロラド丸型ゆっくりと回転し、強い波動を発生させる。引き抵抗は重いが、低速でもしっかりアピールできる。低活性時、濁り潮、スローな誘い

サワラ狙いのブレードジギングは、高速リトリーブが基本となるため、市販のサワラ用ブレードジグの多くは、引き抵抗が少なく安定性に優れたウィローリーフタイプを標準装備しています。 まずはウィローリーフタイプから始め、魚の反応が鈍い時や、よりスローに誘いたい場合にコロラドタイプを試すといった使い分けがおすすめです。ブレード自体のカラーもシルバーやゴールドがあり、ボディカラーとの組み合わせでアピール力を調整することができます。

サワラ向け最強ブレードジグおすすめ5選

数多くのメーカーからリリースされているブレードジグの中から、特にサワラ狙いで実績が高く、多くの釣り人から支持されている最強のおすすめモデルを5つ厳選しました。それぞれの特徴や強みを理解し、ご自身のフィールドや状況に合わせて最適な一つを見つけてください。

1位:メガバス マキッパ サワラチューン

メガバスの「マキッパ」シリーズの中でも、サワラやタチウオといった歯の鋭い魚に特化して開発されたのが「サワラチューン」です。 最大の特徴は、サワラカッター対策としてフックの接続部分が全てスプリットリングとスイベルで構成されている点。

これにより、アシストリーダーを切られる心配がほとんどなく、安心してファイトに集中できます。リアに搭載されたコロラドブレードは、高速リトリーブでも水面から飛び出しにくく、安定したスイミングと強烈な波動でサワラに猛アピールします。

また、全カラーにUVケイムラ塗装が施されており、朝まずめや夕まずめの光量が少ない時間帯でもバイトを誘発します。 まさに、サワラを釣るための機能が凝縮された専用モデルです。

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ウエイト全長タイプフック
20g, 30g, 40g58mm, 68mm, 74mmシンキング特注シングルフックx2

2位:ジャッカル ビッグバッカー

ソルトウォータールアーの定番として絶大な人気を誇るジャッカルの「ビッグバッカー」シリーズ。その中でも特にブレードジグタイプの「ビッグバッカー107 ブレード」は、サワラ狙いにおいて圧倒的な実績を誇ります。

その強みは、ボディサイズと大型ブレードが生み出す強烈なアピール力と波動です。広大なサーフや沖堤防、オフショアのボートゲームで、いち早く広範囲の魚にルアーの存在を気づかせたい場面で絶大な効果を発揮します。安定した飛行姿勢で飛距離も抜群。

高速リトリーブでもバランスを崩しにくく、サワラの捕食スイッチを入れることができます。豊富なカラーラインナップも魅力で、ベイトの種類や海の状況に合わせたカラーセレクトが可能です。

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ウエイト全長タイプフック
34.0g107mmシンキングトレブルフック #6 x2

3位:メジャークラフト ジグパラブレード

高い実釣性能と驚異的なコストパフォーマンスで、初心者からベテランまで幅広い層に支持されているのがメジャークラフトの「ジグパラブレード」です。 癖のない安定したスイムアクションは、ただ巻きするだけで魚を魅了し、高速巻きでもバランスを崩しにくい設計になっています。 塗装が剥げにくいと評判の多層コーティングも嬉しいポイント。

根掛かりを恐れずにボトム付近を積極的に攻められるため、パイロットルアーとしても最適です。豊富なサイズとカラーバリエーションがラインナップされており、サワラはもちろん、シーバスやヒラメ、青物など様々なターゲットを狙える汎用性の高さも魅力です。

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ウエイト全長タイプフック
23g, 35g, 44g (サワラ向け代表サイズ)75mm, 100mm, 110mmシンキング日本製オリジナルフック

4位:ダイワ サムライジグ ブレード

大手釣具メーカーであるダイワの「サムライジグ」シリーズにブレードを搭載したモデルが「サムライジグR スピン」です。 コンパクトかつ低重心なボディ設計により、安定した飛行姿勢で抜群の飛距離を生み出します。 小型のコロラドブレードを採用しているため、引き抵抗が少なく、サワラ狙いの基本となる超高速リトリーブでも疲れにくいのが特徴です。

また、貫通力に優れたサクサスフックを標準搭載しており、ショートバイトでも確実にフッキングに持ち込みます。マイクロベイトを捕食しているようなシビアな状況下で特に威力を発揮するブレードジグです。

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ウエイトカラー数タイプフック
20g, 30g, 40g全8色シンキングティンセル付きサクサスアシストフック+太軸シングルフック

5位:シマノ コルトスナイパー イワシロケットブレード

シマノの人気ショアジギングロッド「コルトスナイパー」の名を冠したメタルジグ「イワシロケット」のブレード付きモデルです。その名の通り、最大の武器は後方重心のスリムボディが生み出す圧倒的な飛距離です。 「30gで平均100m OVER」というキャッチコピーは伊達ではなく、他のアングラーが届かない沖のナブラや潮目を直撃できるアドバンテージは計り知れません。

さらに、シマノ独自のホログラム技術「狂鱗(キョウリン)」や「強鱗(キョウリン)」を採用したカラーは、本物のイワシと見間違うほどのリアルな輝きで、スレたサワラにも口を使わせます。遠投性能を最も重視するアングラーにぜひ使っていただきたいモデルです。

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ウエイト全長タイプフック
20g, 30g, 40g83mm, 93mm, 102mmシンキングアシストフック+トレブルフック

釣果が変わるサワラブレードジグの基本的な使い方

ブレードジグは、投げて巻くだけでサワラを魅了できる非常に強力なルアーですが、そのシンプルな動作の中に釣果を大きく左右する重要なコツが隠されています。ここでは、ブレードジグの性能を最大限に引き出し、サワラとの遭遇率を格段にアップさせるための基本的な使い方を徹底的に解説します。これらの基本をマスターすることが、安定した釣果への一番の近道です。

基本アクションは投げて巻くだけの「ただ巻き」

ブレードジグの最も基本的かつ効果的なアクションは「ただ巻き」です。 これは、リールを一定のスピードで巻き続けるだけのシンプルな操作ですが、ブレードが発生させる強い波動とフラッシング(光の反射)が、広範囲のサワラに強烈にアピールします。 サワラは直線的な動きに強く反応する習性があるため、余計なアクションを加えるよりも、一定層を安定して泳がせることがヒットの鍵となります。

ただ巻きの速度は、「高速リトリーブ」が基本です。 サワラは遊泳速度が非常に速い魚であり、ルアーの動きが遅いと見切られてしまうことがあります。ハンドルを1秒間に1.5〜2回転させるくらいのスピードを意識し、ブレードジグが水面から飛び出さないギリギリの速度で巻いてくるのが効果的です。ただし、日や時間帯によってサワラの活性は変わるため、時には中速巻きに反応が良いこともあります。アタリがなければリトリーブスピードに変化をつけて、その日のヒットパターンを探ってみましょう。

サワラのいるレンジ(タナ)を攻略する

サワラは常に同じ水深(レンジ)を泳いでいるわけではありません。ベイトフィッシュの動きや潮の流れによって、表層から中層、時には底層近くまで泳層を変えます。そのため、その日サワラがいるレンジをいかに早く見つけ出すかが、釣果を伸ばす上で極めて重要になります。

レンジを探る最も基本的な方法は「カウントダウン」です。 ブレードジグが着水してから、心の中で「1、2、3…」と秒数を数えながら沈めていきます。例えば、「10秒」沈めてから巻き始めてヒットした場合、その日のサワラは水面下10m前後のレンジにいる可能性が高いと判断できます。アタリがあったカウント数を基準に、その前後を集中的に探ることで、効率よくヒットに繋げることができます。

以下の表は、状況に応じた狙い目のレンジの目安です。これを参考に、戦略的にレンジを攻略しましょう。

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状況狙うべきレンジ攻め方のポイント
朝まずめ・夕まずめ表層〜中層サワラの活性が高く、ベイトを水面近くまで追い込んでいることが多い時間帯です。着水直後からのヒットも期待できます。
ナブラ・鳥山が発生表層最も分かりやすいチャンスタイムです。ナブラの進行方向少し先にキャストし、着水後すぐにリトリーブを開始します。
日中・潮止まり中層〜底層活性が下がり、少し深いレンジに移動している可能性があります。カウントダウンで丁寧に探り、小さなアタリも見逃さないように集中します。
ベイトの反応が魚探にある時(オフショア)指示棚の少し上船長のアナウンスがある場合は、その指示棚を重点的に狙います。サワラはベイトボールの下から突き上げて捕食することが多いため、反応の少し上を意識すると効果的です。

キャスト後は即リトリーブで表層を狙う

特に朝まずめやナブラ発生時など、サワラの活性が高く、ベイトが表層にいると確信できる状況では、ブレードジグが着水した直後からリトリーブを開始するテクニックが絶大な効果を発揮します。 サワラはルアーの着水音に興味を示し、落下点に素早く寄ってくることがあります。そこで着水と同時に巻き始めることで、水面に落ちてパニックになり逃げ惑う小魚を演出し、リアクションバイトを誘発するのです。

このテクニックを成功させるコツは、着水寸前にリールのベールを起こし、ラインのたるみ(糸ふけ)を最小限に抑えることです。着水後、素早く糸ふけを巻き取り、即座に高速リトリーブへ移行することで、着水直後の貴重なバイトチャンスを逃さずに済みます。この一連の動作をスムーズに行えるよう、繰り返し練習しましょう。

さらに釣果を伸ばすブレードジグ応用テクニック

基本となる「ただ巻き」は、サワラ釣りにおいて非常に有効なアクションです。しかし、時間帯や潮の流れ、ベイトの状況によってサワラの活性は刻一刻と変化します。ただ巻きだけでは反応が得られない、あるいは他の釣り人と差をつけたいという場面でこそ、これから紹介する応用テクニックが大きな武器となります。ルアーのアクションに変化を加えることで、スレたサワラや低活性の個体にもスイッチを入れ、バイトに持ち込むことが可能になります。

高速リトリーブでリアクションバイトを誘う

サワラは非常に遊泳速度の速い魚であり、その捕食スイッチはベイトの素早い動きによって引き起こされることが多々あります。特に朝まずめや夕まずめなど、サワラの活性が高い状況では、ブレードジグを高速でリトリーブ(早巻き)することで、リアクションバイトを誘発できます。

このテクニックのキモは、サワラにルアーをじっくりと見せる時間を与えず、反射的に口を使わせることにあります。着水したらすぐに糸ふけを回収し、リールが持つ最速のスピードで巻き続けてください。ロッドのティップ(竿先)は少し立て気味に構え、ルアーが水面から飛び出さないギリギリの層を維持するのがコツです。この釣りを展開する場合、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いハイギア(HG)やエクストラハイギア(XG)のスピニングリールが圧倒的に有利になります。

ストップ&ゴーで食わせの間を作る

ただ巻きでルアーを追いかけては来るものの、寸前で見切ってUターンしてしまう。そんなもどかしい状況を打破するのが「ストップ&ゴー」です。一定のリズムで巻いてくるアクションの中に、意図的に「止め」の動作を入れることで、サワラに食わせの間を与えるテクニックです。

やり方は至ってシンプル。ハンドルを5〜7回ほど巻いたら、1〜2秒リトリーブをピタッと止め、再び巻き始める。この動作を繰り返します。バイトの多くは、リトリーブを止めてブレードジグがヒラヒラとフォール(沈下)する瞬間に集中します。そのため、止めている間もラインテンションには細心の注意を払い、「コンッ」という明確なアタリだけでなく、ラインが「フッ」と軽くなるような些細な変化も逃さず、即座にフッキングできるよう備えておくことが重要です。

ナブラ撃ちでの効果的なアプローチ

目の前でサワラがベイトフィッシュを追い回す「ナブラ」や「鳥山」が発生したら、それは最大のチャンスです。しかし、興奮状態のサワラはセレクティブになっていることも多く、的確なアプローチが釣果を大きく左右します。ナブラの状況を正確に判断し、最も効果的なコースにルアーを通すことが求められます。

最もやってはいけないのが、ナブラのど真ん中に直接ルアーを投げ込んでしまうことです。驚いた魚の群れが散ってしまい、チャンスを潰しかねません。基本は、ナブラの進行方向の少し先、またはナブラのやや外側にキャストし、群れの中を横切らせるようにリトリーブします。これにより、群れから逸れて逃げ惑うベイトフィッシュをリアルに演出できます。

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キャストする場所基本的なアクション意識するポイント
ナブラの進行方向の少し先着水直後からの高速ただ巻き逃げ遅れたベイトが群れに合流しようとする動きをイメージする。
ナブラのやや外側高速リトリーブ、またはストップ&ゴー群れから弾き出された弱ったベイトを演出する。
ナブラが沈んだ直後の場所一度ボトム付近まで沈めてからの巻き上げ水面下でベイトの残骸を捕食している個体を狙う。

ナブラの中では、サワラは特定のサイズのベイトに執着していることがよくあります。ルアーのサイズを捕食されているベイト(カタクチイワシなど)の大きさに合わせる「マッチザベイト」を意識すると、さらにバイト率を高めることができるでしょう。

サワラ用ブレードジグに最適なタックルセッティング

サワラ用ブレードジグのポテンシャルを最大限に引き出すためには、ルアーの性能だけでなく、ロッド、リール、ラインシステムを含めたタックル全体のバランスが極めて重要になります。特に、高速リトリーブへの対応力と、サワラの強烈な引きを受け止めるパワーが求められます。ここでは、ショア(陸っぱり)とオフショア(船)のシチュエーション別に、最適なタックルセッティングを具体的に解説します。

ロッドの選び方

ロッドは、使用するブレードジグのウエイトを快適にキャストでき、サワラの強烈なファイトに負けないパワーを持つものを選びましょう。釣りをする場所によって最適な長さや硬さが異なります。

堤防やサーフからのショアジギング

遠投性能が釣果に直結するショアジギングでは、長めのロッドが有利です。9フィート6インチ(約2.9m)から10フィート6インチ(約3.2m)のショアジギングロッドが標準となります。硬さは、30g~60gのブレードジグをメインに扱う場合、M(ミディアム)からMH(ミディアムヘビー)クラスが最適です。ティップが適度に入るレギュラーファーストテーパーのロッドを選ぶと、ただ巻き中にサワラがじゃれつくようなアタリも弾きにくく、フッキングに持ち込みやすくなります。

ダイワ(DAIWA)
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  • 長さの目安: 9’6″~10’6″
  • 硬さ(パワー)の目安: M~MHクラス
  • 適合ルアーウエイト: MAX60g~80g程度のモデル

オフショアのボートゲーム

船上での取り回しを重視するオフショアキャスティングでは、アンダーハンドキャストがしやすい7フィート台のキャスティングロッドが主流です。サワラ狙いのブレードジギング(ブレードキャスティング)では、60g以上の重いジグをキャストすることも多いため、ロッドパワーはシマノの番手で3番、ダイワの番手でC76-4といった表記のサワラキャスティング専用ロッドや、青物用キャスティングロッドが最適です。これにより、大型サワラの不意の突進にも余裕を持って対応できます。

  • 長さの目安: 7’0″~8’0″
  • 硬さ(パワー)の目安: 青物キャスティングロッドの3番~4番クラス
  • 適合ルアーウエイト: MAX80g~100g程度のモデル

リールの選び方

リールは、高速巻きに対応できるギア比と、サワラの走りを止められるドラグ性能を備えたスピニングリールを選びましょう。

番手は、ショアジギングであれば、シマノの4000番~C5000番、ダイワのLT4000番~LT6000番がラインキャパシティとパワーのバランスに優れています。オフショアでは、よりパワフルなファイトが想定されるため、シマノの6000番~8000番、ダイワのLT6000番~8000番を選ぶと安心です。

最も重要なのがギア比です。サワラのブレードジグゲームは高速リトリーブが基本となるため、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いHG(ハイギア)またはXG(エクストラハイギア)が必須と言えます。これにより、ルアーの回収が速くなるだけでなく、ナブラが発生した際に素早くルアーを撃ち込むことが可能になります。また、ドラグは滑り出しがスムーズで、最低でも10kg以上の最大ドラグ力を持つモデルを選びましょう。

ラインとリーダーの適切な号数

ラインシステムは、サワラの鋭い歯によるラインブレイク(通称:サワラカッター)をいかに防ぐかが鍵となります。PEラインとリーダーのバランスを考慮して選びましょう。

メインラインには、飛距離と感度に優れたPEラインを使用します。ショアからは1.2号~2.0号、オフショアでは2.0号~3.0号が標準です。8本撚り以上の滑らかなPEラインを選ぶと、キャスト時のガイド抜けが良くなり、飛距離アップに繋がります。

リーダーには、根ズレに強く、歯への耐性も比較的高いフロロカーボンラインを使用します。サワラカッター対策として、通常狙う青物よりもワンランクからツーランク太いリーダーを選ぶのがセオリーです。具体的には、PEライン1.5号に対して40lb(10号)、PEライン2号に対して50lb(12号)など、太めの設定がおすすめです。長さは、キャスト時にトラブルが起きにくい1ヒロ(約1.5m)前後を目安に調整してください。

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シチュエーションロッドリールPEラインリーダー
ショアジギング
9’6″~10’6″ / M~MHクラス4000番~6000番 (HG/XG)1.2号~2.0号30lb~50lb (フロロ)
オフショアキャスティング
7’0″~8’0″ / キャスティング3~4番6000番~8000番 (HG/XG)2.0号~3.0号40lb~60lb (フロロ)

要注意 サワラカッター対策でブレードジグをロストしない方法

ブレードジグでサワラを狙う上で最大の障壁となるのが、鋭い歯によってリーダーが切断される「サワラカッター」です。 対策を怠ると、高価なブレードジグを一瞬で失うことになりかねません。しかし、適切な対策を講じることで、ルアーのロスト率を大幅に下げることが可能です。ここでは、サワラカッターを防ぐための具体的な方法を詳しく解説します。

リーダーの工夫で物理的にガードする

最も基本的かつ効果的な対策が、リーダーシステムに工夫を凝らすことです。素材や太さを見直すだけで、釣果は大きく変わります。

ナイロン・フロロカーボンリーダーを太くする

最も手軽な方法は、普段使用しているリーダーをより太いものに交換することです。 具体的には、最低でも30lb(約8号)以上、より万全を期すなら40lb~50lb(約10号~12号)のフロロカーボンまたはナイロンリーダーを使用するのがおすすめです。 太いリーダーは単純に耐摩耗性が高いため、サワラの歯が当たっても切れにくくなります。

ただし、リーダーを太くするとルアーの動きが若干悪くなったり、喰いが渋い状況では見切られやすくなったりするデメリットも存在します。状況に応じて最適な太さを選択することが重要です。

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フィールド推奨リーダー(フロロ/ナイロン)特徴
堤防・サーフ(ショア)
30lb 〜 40lb(8号〜10号)飛距離も考慮し、操作性を損なわない範囲で太くする。
オフショア(ボート)
40lb 〜 60lb(10号〜14号)大型のサワラや不意の青物にも対応できるよう、より太めの設定が安心。

ワイヤーリーダーやザイロンリーダーを先糸に使う

どうしてもルアーをロストしたくない、サワラの活性が非常に高いといった状況では、ワイヤーリーダーやザイロンリーダーの使用が最も確実な対策となります。 これらは金属ワイヤーや特殊繊維で作られており、サワラの歯に対して圧倒的な耐切創性を誇ります。

市販のワイヤーリーダーは長さ10cm~30cm程度のものが多く、メインのリーダーの先に接続して使用します。 ただし、ワイヤーは硬く、ルアーの自然な動きを阻害する可能性があるため、喰いが落ちるというデメリットも指摘されています。 そのため、まずはフロロカーボンの太糸から試し、それでも切られる場合の最終手段として投入するのが良いでしょう。

フックセッティングを最適化する

リーダーだけでなく、フックのセッティングを見直すことでもサワラカッターのリスクを軽減できます。

フロントフックのみで使う

ブレードジグは通常、リアにブレード付きのフックが装着されていますが、サワラカッター対策として「フロントフックのみ」のセッティングが非常に有効です。 サワラは捕食時にルアーの後方からリーダーごと丸呑みにするようにバイトしてくることが多く、リアフックがあるとリーダーが歯に触れる確率が高まります。

フロントにアシストフックを1本だけ装着することで、バイトがあった際にフックが口元に掛かりやすくなり、リーダーが歯に触れるリスクを大幅に減らすことができます。フッキング率は若干低下する可能性はありますが、ルアーのロストを避けるという点では非常に効果的な方法です。

アシストフックの長さを調整する

フロントアシストフックを使用する場合、そのアシストラインの長さも重要です。アシストラインが長すぎると、ファイト中にフックが暴れてリーダーに絡み、結果的に歯で切られてしまうことがあります。 アシストフックの長さは、フックの先端がジグのボディ中央から後方に掛からない程度に調整するのが理想的です。

ファイト中の注意点

タックルセッティングだけでなく、サワラがヒットしてからのやり取り(ファイト)にも注意が必要です。

強引なポンピングやゴリ巻きを避ける

サワラがヒットした際に、強引にポンピングをしたり、ゴリ巻きをしたりするのは禁物です。 過度なテンションをかけると、サワラが激しく首を振り、その際にリーダーが歯に擦れてラインブレイクする可能性が高まります。 ロッドの弾力を活かしていなしながら、一定のテンションを保ってファイトすることが、バラシとラインブレイクを防ぐコツです。 また、魚の進行方向と逆にロッドを倒すようなファイトも、ラインと魚の角度が鋭角になり歯に当たりやすくなるため避けましょう。

まとめ

この記事では、サワラ釣りにブレードジグが最強と言われる理由から、具体的な選び方、釣果を劇的に変える使い方、そしてサワラカッター対策まで、サワラをブレードジグで攻略するための全てを徹底解説しました。

ブレードジグがサワラに絶大な効果を発揮する理由は、「ブレードの強烈なフラッシングと波動によるアピール力」「投げて巻くだけで釣れる手軽さ」「広範囲を効率良く探れる圧倒的な飛距離」の3つに集約されます。初心者からベテランまで、誰でも簡単にサワラのバイトを引き出せるのが最大の魅力です。

釣果を伸ばすためには、釣り場の状況(堤防、サーフ、オフショア)に合わせたウエイト選びと、時間帯やベイトに応じたカラーセレクトが重要です。基本は「ただ巻き」で問題ありませんが、サワラのいるレンジ(タナ)を意識し、時には高速リトリーブやストップ&ゴーといったテクニックを織り交ぜることで、スレたサワラにも口を使わせることができます。

また、貴重なブレードジグを「サワラカッター」でロストしないために、リーダーを太くするなどの対策は必須です。万全の準備を整えることが、結果的に釣果へと繋がります。

今回ご紹介したメガバスのマキッパ サワラチューンをはじめとする最強ブレードジグを手に、解説したテクニックを実践すれば、あなたのサワラゲームはこれまで以上にエキサイティングなものになるはずです。ぜひフィールドでその威力を体感し、念願のサワラをキャッチしてください。

ちなみに「釣りが上達したい」「釣りの情報を仕入れたい」そんなことを思ったならば、ぜひ釣りビジョンVODを使ってみてください。

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平日は会社員、休日は釣りやキャンプなどを中心にアウトドア楽しんでいます。

就職してから釣りをメインに、上司や先輩と仲良くなれることで、仕事もプライベートも充実しているアラサーサラリーマン!

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