「キャンプで美味しいごはんを食べたいけど、準備や調理は面倒…」と感じるあなたへ。この記事では、料理が苦手な方やズボラさんでも失敗しない、簡単キャンプ飯の極意とレシピを徹底解説します。結論、キャンプ飯は自宅での下ごしらえと市販品の活用で驚くほど楽になります。
現地では「焼くだけ」「ほったらかし」で完成する絶品レシピを調理法別・シーン別に紹介。料理の時間を賢く減らして、キャンプをもっと楽しみましょう!
キャンプ飯は頑張らない!「簡単」がおいしい理由
キャンプの楽しみの一つである「キャンプ飯」。SNSなどでは、ダッチオーブンを使った本格的なローストチキンや、手の込んだお洒落な料理が並び、「自分も頑張って作らないと…」とプレッシャーを感じていませんか?しかし、本当にそうでしょうか。結論から言うと、キャンプ飯は「簡単」であればあるほど、キャンプそのものが楽しくなり、結果的に「おいしい」思い出になるのです。
ここでは、なぜキャンプ飯を頑張る必要がないのか、そして「簡単」がもたらす本当の価値について、3つの理由から詳しく解説します。この記事を読めば、料理への気負いがなくなり、もっと気軽にキャンプへ出かけたくなるはずです。
理由1:キャンプ本来の目的である「自然」や「時間」を最大限に楽しめるから
キャンプの醍醐味は、美しい景色を眺めたり、焚き火の炎に癒されたり、家族や友人と語らったり、何もしない贅沢を味わったりすることにあります。しかし、凝った料理に挑戦すると、多くの時間を調理や後片付けに費やすことになり、せっかくの貴重な時間を失ってしまいます。
簡単なキャンプ飯なら、調理時間を大幅に短縮できます。料理にかけていた時間を、散策や焚き火、子供と遊ぶ時間など、あなたが本当にやりたかったことに使えるのです。料理はあくまでキャンプを彩る名脇役。主役である「自然」と「自由な時間」を存分に味わうことこそ、最高の贅沢と言えるでしょう。
項目 | 頑張るキャンプ飯 | 簡単キャンプ飯 |
---|---|---|
調理・準備時間 | 長い(1時間~) | 短い(15分~) |
後片付け時間 | 長い(使う調理器具が多い) | 短い(使う調理器具が少ない) |
自由時間 | 少ない | 多い |
精神的な余裕 | 時間に追われがち | ゆったり過ごせる |
理由2:「非日常」という最高のスパイスが味方してくれるから
なぜキャンプで食べると、普段と同じものでも格段においしく感じるのでしょうか。それは、「屋外で食べる」という非日常的なシチュエーションそのものが、最高の調味料として機能するからです。
澄んだ空気、鳥のさえずり、川のせせらぎ、そして焚き火の香ばしい匂い。五感を刺激する豊かな自然環境が、シンプルな料理の味を何倍にも引き立ててくれます。
例えば、家で食べると普通のおにぎりも、絶景の中で食べれば忘れられないごちそうになります。凝ったソースや複雑な味付けをしなくても、自然のスパイスが素材本来の味を最大限に活かしてくれるのです。むしろ、シンプルな料理ほど、その恩恵をダイレクトに感じることができます。
理由3:失敗のリスクが低く、誰もが「おいしい」成功体験を得られるから
慣れない屋外での調理には、失敗がつきものです。火加減の調整が難しかったり、必要な調味料を忘れたり、暗くて手元が見えにくかったり…。複雑な工程の料理に挑戦して失敗してしまうと、せっかくの楽しい気分も台無しになりかねません。
その点、焼くだけ・煮るだけといった簡単なレシピは、調理工程が少ないため失敗のリスクが圧倒的に低くなります。料理が苦手な人でも、お子さんと一緒に作る場合でも、安心して調理でき、「おいしくできた!」という成功体験を共有できるのです。この「楽しかった」「おいしかった」というポジティブな感情こそが、キャンプ飯を最高においしくする隠し味。つまり、「簡単」であることは、誰もがハッピーになるための重要な要素なのです。
このように、「簡単」は決して手抜きではありません。むしろ、キャンプという特別な時間を最大限に満喫するための、非常に賢い選択と言えるでしょう。さあ、気負わずに作れる絶品レシピで、あなた史上最高のキャンプ体験を始めましょう。
ズボラさん必見!簡単キャンプ飯を成功させる3つの黄金ルール
キャンプの醍醐味といえば、自然の中で食べる美味しいごはん。でも、「準備や調理が面倒…」「後片付けが大変…」と感じて、キャンプ飯作りを億劫に思っている方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。キャンプ飯は頑張らなくても、ちょっとしたコツさえ押さえれば、誰でも驚くほど簡単に美味しく作れます。むしろ、手間をかけない「ズボラ飯」こそ、リラックスして自然を満喫するための最高の選択なのです。
ここでは、キャンプ初心者さんや料理が苦手な方でも絶対に失敗しない、簡単キャンプ飯を成功させるための3つの黄金ルールをご紹介します。
ルール1:自宅での下ごしらえで現地での手間を徹底的に省く
簡単キャンプ飯を成功させる最大の秘訣は、「現地での作業をいかに減らせるか」にかかっています。自宅でできることはすべて済ませておくことで、キャンプ場では驚くほどスムーズに調理を始められます。包丁やまな板を使う回数が減るため、洗い物が少なくなり、生ゴミも自宅で処理できるので、キャンプサイトを清潔に保てるというメリットもあります。
具体的には、肉や魚は使う分だけカットして、タレやハーブで下味を付けてからフリーザーバッグに入れて冷凍しておきましょう。これがクーラーボックス内で強力な保冷剤代わりにもなり、一石二鳥です。
野菜も同様に、メニューに合わせて切っておくだけで、現地では袋から出して炒めたり煮たりするだけ。この「下ごしらえ」という一手間が、現地での余裕を生み出します。
食材 | 下ごしらえの内容 | 現地でのメリット |
---|---|---|
肉・魚類 | ・一口大にカットする ・焼肉のタレ、塩麹、ハーブソルトなどで下味を付け、フリーザーバッグに入れて冷凍する | ・包丁いらずで衛生的 ・味が染みて美味しくなる ・保冷剤代わりになる |
野菜類 | ・洗って、メニューに合わせてカット(乱切り、千切りなど)する ・カット野菜を購入するのも一つの手 | ・調理時間を大幅に短縮 ・生ゴミが出ない ・彩りも考えやすい |
米 | ・無洗米を用意する ・1合ずつ計量してフリーザーバッグに入れておく | ・米を研ぐ手間と水が不要 ・計量カップいらず |
ルール2:調理器具は「スキレット」と「メスティン」があれば十分
キャンプギアは多種多様で魅力的ですが、あれもこれもと持っていくと荷物が増え、準備も片付けも大変になります。ズボラキャンプ飯を目指すなら、調理器具は万能なものに絞り込むのが正解
スキレットは蓄熱性が高く、食材を置くだけで本格的な味に仕上がる魔法のフライパン。肉厚ステーキも野菜グリルも、これ一つで絶品になります。見た目もおしゃれなので、調理したらそのままお皿として食卓に出せるのも嬉しいポイント。一方、メスティンは炊飯はもちろん、パスタを茹でたり、スープを作ったりと「煮る・炊く」調理で大活躍します。
この2つさえあれば、「焼く」「煮る」「炊く」といった基本的な調理がすべてカバーでき、ほとんどのキャンプ飯に対応可能です。
ルール3:コンビニやスーパーの惣菜や冷凍食品を賢く使う
「キャンプ飯はすべて手作りしないと」なんてことは全くありません。むしろ、市販品を上手に取り入れることこそ、簡単キャンプ飯の上級者です。最近のコンビニやスーパーの惣菜、冷凍食品は驚くほどクオリティが高く、キャンプで大活躍する優秀な食材の宝庫です。
例えば、コンビニの焼き鳥や唐揚げを温め直してチーズを乗せれば立派なおつまみになりますし、冷凍チャーハンをスキレットで炒めるだけでパラパラの本格的な一品が完成します。サバ缶や焼き鳥缶などの缶詰は、そのまま食べるのはもちろん、炊き込みご飯やパスタの具材としても万能。
これらを活用すれば、調理時間は劇的に短縮され、メニューの幅もぐっと広がります。市販品は「手抜き」ではなく、キャンプを最大限に楽しむための「賢い時短術」と捉え、積極的に活用しましょう。
市販品カテゴリ | 具体例 | 活用アイデア |
---|---|---|
惣菜 | 焼き鳥、唐揚げ、サラダチキン、ポテトサラダ | ・温め直してチーズを乗せる ・パンに挟んでサンドイッチに |
冷凍食品 | チャーハン、ピラフ、うどん、餃子、ブロッコリー | ・スキレットやメスティンで加熱するだけ ・保冷剤代わりにもなる |
缶詰 | サバ缶、焼き鳥缶、オイルサーディン、コーン缶 | ・そのままおつまみに ・アヒージョや炊き込みご飯の具材に |
レトルト食品 | カレー、パスタソース、スープ | ・ご飯やパンにかけるだけ ・ドリアやリゾットにアレンジ |
【調理法別】焼くだけでごちそう!超簡単なキャンプ飯レシピ
キャンプの醍醐味といえば、なんといっても炭火や焚き火を囲んでの食事。でも、凝った料理は準備も片付けも大変ですよね。ここでは、難しい工程は一切なし!ただ「焼くだけ」で、まるでお店のようなごちそうが完成する、魔法のようなレシピをご紹介します。
使う調理器具も絞っているので、荷物を減らしたいズボラキャンパーさんにもぴったりです。
スキレットで焼くだけ簡単レシピ
キャンパーの必須アイテム「スキレット」。

蓄熱性が高く、食材にじっくり均一に火を通してくれるので、焼くだけで素材の旨味を最大限に引き出してくれます。調理してそのままテーブルに出せるおしゃれな見た目も魅力。洗い物が減るのも嬉しいポイントです。
味付け不要!ハーブソルトで焼く豪快ステーキ
キャンプ飯の王様、ステーキ。難しそうに感じますが、スキレットと良質なハーブソルトがあれば、誰でも絶品に仕上げることができます。

ポイントは、肉を焼く前に常温に戻しておくこと。これにより、分厚い肉でも中心まで均一に火が通り、ジューシーに焼き上がります。
材料 | 分量 |
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牛ステーキ用肉(厚さ2cm以上がおすすめ) | 1枚(約300g) |
お好みのハーブソルト(クレイジーソルトなど) | 適量 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
にんにく(スライス) | 1かけ |
作り方
- 牛肉は焼く30分〜1時間前にクーラーボックスから出し、常温に戻しておきます。キッチンペーパーで表面の水分を拭き取ります。
- 焼く直前に、牛肉の両面にハーブソルトをまんべんなく振りかけます。
- スキレットを強火で熱し、オリーブオイルとにんにくスライスを入れます。にんにくの香りが立ってきたら、牛肉を入れます。
- 強火で1分〜1分半ほど焼き、美味しそうな焼き色がついたら裏返します。
- 裏面も同様に1分ほど焼いたら火を弱め、好みの焼き加減に調整します。
- 焼きあがった肉をアルミホイルで包み、5〜10分ほど休ませます。こうすることで肉汁が全体に行き渡り、切った時に流れ出るのを防げます。
- 食べやすい大きさにカットして、お皿に盛り付けたら完成です。
子供も喜ぶ!とろーりチーズのベーコン巻き
野菜が苦手な子供でも、ベーコンとチーズの魔法でパクパク食べてくれる人気メニュー。

好きな具材を巻いて焼くだけなので、子供と一緒に作るのも楽しいアクティビティになります。おつまみにもぴったりな万能選手です。
材料 | 分量 |
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豚バラスライス肉またはベーコン | 8枚 |
アスパラガス | 2本 |
ミニトマト | 4個 |
プロセスチーズ(6Pチーズなど) | 4個 |
塩、こしょう | 少々 |
作り方
- アスパラガスは根元の硬い部分を切り落とし、長さを3〜4等分に切ります。
- アスパラ、ミニトマト、チーズなど、お好みの具材をそれぞれ豚バラ肉(またはベーコン)で巻きます。
- 熱したスキレットに油をひかず、巻き終わりを下にして並べ入れ、中火で焼きます。こうすることで、肉がはがれにくくなります。
- 転がしながら全体にこんがりと焼き色がつき、中の具材に火が通ったら、塩こしょうで味を調えて完成です。
お好みでエリンギやえのき、お餅などを巻くのもおすすめです。
まるごとカマンベールチーズのアヒージョ
スキレットで作る料理の中でも、ひときわ歓声が上がるのがこの「まるごとカマンのアヒージョ」。

とろっとろに溶けたカマンベールチーズに、にんにくの香りが移ったオイルを絡めてバゲットと一緒に食べれば、そこはもうレストラン。見た目も華やかで、ワインがどんどん進む一品です。
材料 | 分量 |
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カマンベールチーズ | 1個(100g) |
オリーブオイル | 150ml |
にんにく(みじん切りまたはスライス) | 2かけ |
鷹の爪(輪切り) | 1本分 |
冷凍むきエビやマッシュルーム、ブロッコリーなど | お好みで |
塩 | 小さじ1/2 |
バゲット | 適量 |
作り方
- カマンベールチーズは上面の皮を薄く切り取っておくと、溶けた時にディップしやすくなります。
- スキレットにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れて弱火にかけます。
- 焦がさないようにじっくり加熱し、にんにくの香りをオイルにしっかり移すのが美味しさの秘訣です。
- 香りが立ってきたら、エビやマッシュルームなどの具材と塩を加えて軽く煮ます。
- 具材に火が通ったら、中央にカマンベールチーズを置きます。
- チーズがとろりと溶けてきたら火から下ろし、熱々のうちにスライスしたバゲットを添えて完成です。
BBQグリルで焼くだけ簡単レシピ
大人数でのキャンプなら、やっぱりBBQグリルが主役。炭火ならではの香ばしい香りが、どんな食材もごちそうに変えてくれます。ここでは、下準備さえしておけば、あとは網に乗せて焼くだけの豪快レシピをご紹介します。

タレに漬け込むだけ!絶品スペアリブ
骨付き肉にかぶりつくワイルドな体験は、キャンプの最高の思い出になります。このスペアリブは、自宅で特製ダレに漬け込んで持っていくだけ。
市販の焼肉のタレを使えばさらに簡単です。甘辛いタレが焦げる香りが食欲をそそり、ビールとの相性も抜群です。
材料 | 分量 |
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豚スペアリブ | 600g〜800g |
[A] 醤油 | 大さじ4 |
[A] 酒 | 大さじ3 |
[A] みりん | 大さじ2 |
[A] 砂糖 | 大さじ1 |
[A] おろしにんにく | 大さじ1 |
[A] おろししょうが | 大さじ1 |
作り方
- 【自宅で】ジッパー付き保存袋に[A]の調味料をすべて入れ、よく混ぜ合わせます。
- フォークで数カ所刺して穴を開けたスペアリブを袋に入れ、タレが全体に行き渡るようによく揉み込みます。
- 空気を抜いて袋の口を閉じ、冷蔵庫で半日〜一晩漬け込みます。これをそのままクーラーボックスへ。
- 【キャンプ場で】BBQグリルの網にスペアリブを並べます。タレが焦げ付きやすいので、火力が強すぎる場所は避け、中火〜弱火でじっくりと焼いていきます。
- 片面に焼き色がついたら裏返し、蓋をするかアルミホイルをかぶせて蒸し焼きにすると、中までしっかり火が通ります。
- 竹串などを刺して、透明な肉汁が出てきたら焼き上がりのサインです。
野菜のホイル焼きバター醤油風味
BBQの箸休めにぴったりのホイル焼き。好きな野菜を切ってアルミホイルで包み、グリルの隅に置いておくだけで完成する手軽さが魅力です。バターと醤油の香ばしい風味が食欲をそそり、野菜の甘みを引き立てます。
後片付けが楽なのも嬉しいポイントです。
材料 | 分量 |
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玉ねぎ | 1/4個 |
じゃがいも | 1/2個 |
にんじん | 1/4本 |
しめじ、エリンギなどのきのこ類 | 合わせて50g |
バター | 10g |
醤油 | 小さじ1 |
塩、黒こしょう | 少々 |
作り方
- 【自宅で】じゃがいも、にんじんは薄切りに、玉ねぎはくし切りにします。きのこは石づきを取ってほぐしておくと、現地での手間が省けます。
- 【キャンプ場で】アルミホイルを広げ、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、きのこの順に乗せます。
- 塩、黒こしょうを振り、バターを乗せてから醤油を回しかけます。
- アルミホイルでしっかりと包み、BBQグリルの網の端の方に乗せます。
- 15〜20分ほど、中の野菜が柔らかくなるまでじっくり加熱します。じゃがいもに竹串がスッと通れば完成です。
鮭の切り身やタラなどの白身魚、コーンなどを加えると、旨味と彩りがアップしてさらに豪華になります。
【調理法別】火にかけるだけ!ほったらかし簡単キャンプ飯レシピ
キャンプの醍醐味は、自然の中で過ごすゆったりとした時間。調理にばかり時間を取られていてはもったいないですよね。ここでは、火にかけて放っておくだけで、本格的な一品が完成する「ほったらかしレシピ」をご紹介します。
火の番をする必要がないので、設営の続きをしたり、仲間との会話を楽しんだり、自由に時間を使えるのが最大の魅力。煮込んでいる間にあたりに広がる美味しそうな香りが、最高のスパイスになりますよ。
メスティンでほったらかし簡単レシピ
アルミ製の飯ごう「メスティン」は、炊飯だけでなく煮込み料理にも大活躍する万能クッカーです。

熱伝導率が高く、蓋がしっかりと閉まる構造なので、短時間で食材にじっくり火を通すことができ、ほったらかし調理に最適。ソロキャンプからデュオキャンプにぴったりのサイズ感も人気の理由です。
焼き鳥缶でつくる究極の簡単炊き込みご飯
キャンプ飯の定番となりつつある、缶詰を使った炊き込みご飯。中でも焼き鳥缶は、鶏肉の旨味と甘辛いタレがすでに入っているため、味付けは不要。
お米と一緒にメスティンに入れて火にかけるだけで、絶品炊き込みご飯が完成します。まさに究極のズボラ飯です。
材料 | 分量 |
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お米 | 1合 |
水 | 約180ml(メスティンのリベットを目安に) |
焼き鳥缶(タレ味) | 1缶 |
刻みネギ、生姜チューブ(お好みで) | 適量 |
作り方は驚くほど簡単。
- 研いだお米をメスティンに入れ、規定量の水を注ぎます。
- そこに焼き鳥缶をタレごと全部入れ、軽く混ぜ合わせたら蓋をして固形燃料やバーナーで加熱します。
- 火が消えたら(弱火で15〜20分程度)、タオルなどで包んで10分ほど蒸らせば出来上がり。
お好みで刻みネギを散らすと、彩りも風味もアップします。
パスタを茹でない簡単ナポリタン
パスタを茹でるお湯を沸かし、湯切りして、ソースを和えて…という手間をすべてカット!
メスティンひとつで完結する「ワンポットパスタ」なら、洗い物も少なく済みます。パスタをソースで煮込むことで、麺にしっかりと味が染み込み、お店のような濃厚な味わいになります。
材料 | 分量 |
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パスタ(早ゆでタイプがおすすめ) | 80〜100g |
水 | 250ml |
玉ねぎ | 1/4個 |
ピーマン | 1/2個 |
ソーセージ | 2本 |
トマトケチャップ | 大さじ3 |
コンソメ顆粒 | 小さじ1 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
粉チーズ、タバスコ(お好みで) | 適量 |
作り方
- メスティンにオリーブオイルをひき、スライスした玉ねぎとソーセージを軽く炒めます。
- そこに水、ケチャップ、コンソメを加えて混ぜ、半分に折ったパスタを投入。
- 蓋をして弱火でパスタの袋の表示時間通りに加熱します。
- 途中、1〜2回かき混ぜると麺がくっつくのを防げます。
- 最後にピーマンを加えてさっと火を通せば完成です。
ダッチオーブンでほったらかし簡単レシピ
分厚い鋳鉄製のダッチオーブンは、蓄熱性と密閉性が非常に高く、食材の旨味を最大限に引き出す魔法の鍋。

一度温まると温度が下がりにくいため、弱火でコトコト煮込むだけで、食材を驚くほど柔らかく仕上げてくれます。ファミリーやグループキャンプで、みんなを「おっ!」と言わせるごちそう作りに挑戦してみましょう。

ゴロゴロ野菜の無水ポトフ
水を一滴も使わず、野菜が持つ水分だけで作り上げる無水調理は、ダッチオーブンの得意技。野菜の甘みと旨味が凝縮され、普段食べているポトフとは一線を画す濃厚な味わいに感動するはずです。

野菜を大きめに切って鍋に入れるだけなので、調理も簡単です。
材料 | 分量 |
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ブロックベーコン | 200g |
キャベツ | 1/2個 |
玉ねぎ | 2個 |
じゃがいも | 2〜3個 |
にんじん | 1本 |
コンソメ顆粒 | 大さじ1 |
塩、黒こしょう | 少々 |
粒マスタード(お好みで) | 適量 |
作り方
- ダッチオーブンの底にざく切りにしたキャベツを敷き詰める。
- その上に大きめにカットした玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、ブロックベーコンを乗せます。
- コンソメと塩こしょうを振りかけたら、蓋をして弱火で40分〜1時間ほど加熱。
- 焦げ付きが心配な場合は、一番下に玉ねぎを敷くのがおすすめです。
- 野菜がくたくたに柔らかくなったら完成。
粒マスタードを添えてどうぞ。
ほろほろチキンのトマト煮込み
まるでレストランのような本格的な一品も、ダッチオーブンならほったらかしで。鶏肉がスプーンで崩せるほど柔らかく、トマトの酸味と旨味が染み込んだ絶品煮込みです。

バゲットを添えれば、残ったソースまできれいに食べられる最高のキャンプディナーになります。
材料 | 分量 |
---|---|
鶏もも肉 | 2枚 |
カットトマト缶 | 1缶(400g) |
玉ねぎ | 1個 |
にんにく(みじん切り) | 1かけ |
オリーブオイル | 大さじ2 |
コンソメ顆粒 | 大さじ1 |
塩、こしょう | 少々 |
お好みのハーブ(ローリエ、ローズマリーなど) | 適量 |
作り方
- ダッチオーブンにオリーブオイルとにんにくを入れて加熱します。
- 香りが立ったら塩こしょうをした鶏もも肉を皮目から入れて焼き色をつけます。
- 鶏肉を一度取り出し、同じ鍋でくし切りにした玉ねぎを炒めます。
- 玉ねぎがしんなりしたら鶏肉を戻し入れます。
- トマト缶、コンソメ、ハーブを加えて蓋をし、弱火で30〜40分煮込みます。
- 最後に塩こしょうで味を調えたら、心も体も温まる一皿の完成です。
火を使わない!混ぜるだけ和えるだけの秒速キャンプ飯レシピ
BBQの火起こし中や、メイン料理が出来上がるまでの「つなぎ」に、さっと作れる一品があると嬉しいですよね。また、暑い夏のキャンプでコンロの前に立ちたくない時や、洗い物を極力減らしたい最終日の朝にも大活躍するのが、火を使わないレシピです。
ここでは、包丁すらほとんど使わずに、混ぜたり和えたりするだけで完成する「秒速おつまみ&副菜」をご紹介します。缶詰やカット野菜を賢く利用するのがポイントです。
サバ缶と塩昆布の無限きゅうり
テレビやSNSでも話題になった「無限シリーズ」のキャンプ飯版です。叩ききゅうりの食感と、サバ缶の旨味、塩昆布の塩気が絶妙にマッチし、お箸が止まらなくなること間違いなし。ポリ袋一つで完結するので、洗い物も出ません。
材料(2〜3人分)
- きゅうり:2本
- サバ水煮缶:1缶
- 塩昆布:大さじ1
- ごま油:大さじ1
- 白ごま:少々
作り方
- きゅうりをよく洗い、ポリ袋やジップロックに入れます。
- 袋の上から、瓶の底や手で叩いて食べやすい大きさに割ります。包丁で切るよりも味が染み込みやすくなるのがポイントです。
- サバ水煮缶の汁を軽く切り、身をほぐしながら袋に加えます。
- 塩昆布、ごま油を加えて、袋の口をしっかり持ってシャカシャカと振って全体をよく混ぜ合わせます。
- お皿に盛り付け、仕上げに白ごまを振ったら完成です。
サバ缶は味噌煮缶に変えてもコクが出て美味しいですよ。お好みでチューブの生姜を少し加えると、味が引き締まります。
切れてるアボカドとミニトマトのさっぱり和え
彩りも豊かで、まるでカフェの前菜のような一品。スーパーで手に入る「冷凍のカットアボカド」を使えば、包丁いらずで、アボカドの面倒な皮むきや種取り、変色の心配もありません。自然解凍ですぐに使えるので、クーラーボックスに入れておくだけでOKです。
材料(2人分)
- 冷凍カットアボカド:100g程度
- ミニトマト:8〜10個
- オリーブオイル:大さじ1
- レモン汁(ポッカレモンなどでOK):小さじ1
- クレイジーソルトまたは塩・こしょう:少々
- (お好みで)クリームチーズ:30g
作り方
- ミニトマトはヘタを取って洗っておきます。大きい場合は手で半分に潰してもOK。
- ボウルやシェラカップに、半解凍状態のカットアボカド、ミニトマトを入れます。
- オリーブオイル、レモン汁、クレイジーソルトを加えて、アボカドを潰さないように優しく和えます。
- お好みで、ちぎったクリームチーズを加えると、コクと塩気がプラスされてワインに合うおつまみになります。
まだある!火を使わない簡単レシピ早見表
他にも、缶詰や市販品を組み合わせるだけで、絶品キャンプ飯が簡単に作れます。特におすすめの組み合わせをまとめました。
レシピ名 | メイン食材 | 味付けのポイント | おすすめシーン |
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ツナとコーンのクリチディップ | ツナ缶、コーン缶、クリームチーズ | マヨネーズ、黒こしょう | クラッカーやバゲットに添えておしゃれな前菜に。子供にも人気。 |
韓国風たたききゅうり | きゅうり、長ネギ(キッチンバサミでカット) | ごま油、醤油、コチュジャン、にんにくチューブ | ビールやハイボールがすすむ、ピリ辛おつまみ。 |
もずくと豆腐の冷奴 | パックもずく、充填豆腐 | 付属のタレ、おろし生姜 | 食欲がない暑い日の朝食や、さっぱりした副菜が欲しい時に。 |
カニカマとわかめの酢の物 | カニカマ、乾燥わかめ(水で戻す)、きゅうり(スライサー使用) | 市販の「カンタン酢」 | 箸休めにぴったり。さっぱりとした味わいがBBQの合間に最適。 |
これらのレシピは、メイン料理の準備で忙しい時でも、他の人に「これ混ぜておいて!」とお願いしやすい手軽さも魅力です。ぜひ、あなたのキャンプ飯レパートリーに加えてみてください。
朝食からおつまみまで!シーン別おすすめ簡単キャンプ飯
キャンプの楽しみは、食事の時間帯によっても変わりますよね。すがすがしい朝、アクティブに動く昼、そして焚き火を囲んで語らう夜。
それぞれのシーンにぴったりの、とびきり簡単でおいしいレシピがあれば、キャンプはもっと楽しくなります。ここでは、朝・昼・夜のシーンに合わせた、準備も片付けも楽ちんな絶品レシピをご紹介します。
朝ごはんに食べたい簡単キャンプ飯
気持ちのいい朝の空気の中で食べる朝食は格別です。一日のエネルギーをチャージするために、温かくて手軽に作れるものがおすすめ。前日の残り物を活用したり、定番のホットサンドをアレンジしたりして、最高の朝を迎えましょう。
ホットサンドメーカーでハムチーズホットサンド
キャンプ朝食の王道、ホットサンド。ホットサンドメーカーさえあれば、誰でも失敗なくカフェのようなおしゃれな朝食が作れます。外はカリカリ、中はとろーりの食感がたまりません。具材をアレンジすれば、飽きることなく楽しめます。
- 材料(1人分)
-
- 食パン(8枚切り):2枚
- ハム:2枚
- スライスチーズ:1枚
- バターまたはマーガリン:適量
- お好みでマヨネーズ、黒こしょう
- 作り方
-
- 食パンの片面にバターを塗ります。
- バターを塗っていない面に、ハム、チーズを乗せ、お好みでマヨネーズと黒こしょうをかけます。
- もう1枚の食パンで挟み、バターを塗った面が外側になるようにホットサンドメーカーにセットします。
- 弱火で片面を2〜3分ずつ、焼き色がつくまで焼いたら完成です。
【ズボラさん向けワンポイント】
ツナマヨや昨日のカレー、コンビニのポテトサラダなどを挟んでも絶品です。洗い物を減らすために、クッキングシートを敷いてから焼くのも裏技。後片付けが一瞬で終わります。
前日の残りでOK!簡単スープリゾット
前日の夜に作ったポトフやトマト煮込みが残っていたら、翌朝は絶品リゾットに大変身。残り物を活用するのでフードロス削減にもなり、味付けも不要という、まさに一石二鳥のズボラ飯です。冷えた体に温かいリゾットが染み渡ります。
- 材料(1人分)
-
- 前日の残りのスープ(ポトフ、トマト煮込みなど):お茶碗1杯分
- ごはん(パックご飯でもOK):お茶碗1杯分
- ピザ用チーズ:大さじ2
- 黒こしょう:少々
- 作り方
-
- クッカーやメスティンに残りのスープとごはんを入れて火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし、ごはんがスープを吸ってとろみがつくまで2〜3分煮込みます。
- 火から下ろし、ピザ用チーズを加えてよく混ぜ、黒こしょうを振ったら完成です。
【ズボラさん向けワンポイント】
パックご飯を使う場合は、温めずにそのまま投入してOK。スープの水分で自然にほぐれます。チーズをたっぷり入れると、満足感がアップして子供も大喜びの味になります。
昼ごはんに食べたい簡単キャンプ飯
アクティビティの合間に食べる昼食は、とにかく手早く済ませたいもの。でも、せっかくなら美味しいものを食べたいですよね。冷凍食品やレトルト食品を賢く使って、調理時間10分以内を目指せる、絶品ランチレシピをご紹介します。
冷凍うどんで作る釜玉うどん
コシがあって美味しい冷凍うどんは、キャンプ飯の強い味方。お湯を沸かすだけで、あっという間に本格的な釜玉うどんが完成します。トッピング次第でアレンジは無限大。シンプルながらも奥深い味わいです。
- 材料(1人分)
-
- 冷凍うどん:1玉
- 卵:1個
- めんつゆ(濃縮タイプ):大さじ1
- お好みの薬味(刻みネギ、天かす、ごま、鰹節など)
- 作り方
-
- クッカーでお湯を沸かし、冷凍うどんを袋の表示通りに茹でます。
- うどんが茹で上がったら、しっかり湯切りをして器に盛ります。
- 熱々のうちに中央に卵を割り入れ、めんつゆを回しかけます。
- お好みの薬味をトッピングし、全体をよく混ぜてからいただきます。
【ズボラさん向けワンポイント】
バターを少し加えると、コクが出てカルボナーラ風に。サバ缶を加えれば、栄養満点のボリュームランチになります。めんつゆを白だしに変えると、上品な味わいに変化します。
レトルトカレーで簡単焼きカレー
いつものレトルトカレーにひと手間加えるだけで、SNS映えもするおしゃれなごちそうメニューに。スキレットを使えば、熱々のまま食べられるのも嬉しいポイント。香ばしいチーズとおこげが食欲をそそります。
- 材料(1人分)
-
- レトルトカレー:1袋
- ごはん:お茶碗1杯分
- ピザ用チーズ:たっぷり 卵:1個
- 作り方
-
- スキレットにごはんを平らに盛り、温めたレトルトカレーをかけます。
- 中央を少しへこませて卵を割り入れ、全体にピザ用チーズを散らします。
- 焚き火の弱火やバーナーで、チーズが溶けて焼き色がつくまで加熱します。
バーナーがあれば、表面を炙るとより香ばしくなります。
【ズボラさん向けワンポイント】
コンビニのフライドチキンやコロッケを乗せると、さらに豪華になります。メスティンでも作ることができ、蓋をして蒸し焼きにすると卵が半熟に仕上がります。
夜のおつまみに最適な簡単キャンプ飯
焚き火の炎を眺めながら、お酒を片手に過ごす夜はキャンプの醍醐味。そんなチルタイムのお供には、調理というより「準備」に近いレベルの簡単おつまみがぴったり。手軽なのに、ぐっとお酒が進むレシピを集めました。
炙るだけ!ミックスナッツの燻製
市販のミックスナッツが、燻製するだけで驚くほど本格的なおつまみに変身します。燻製の香ばしい香りがナッツの旨味を引き立て、一度食べたらやみつきに。手軽に「燻製」という非日常感を味わえるのが魅力です。
- 材料
-
- ミックスナッツ(無塩がおすすめ):好きなだけ
- 燻製チップ(サクラ、ヒッコリーなど):ひとつかみ
- (あれば)ザラメ:少々
- 作り方
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- 中華鍋や深めのスキレットにアルミホイルを敷き、燻製チップとザラメを乗せます。
- 網を置き、その上にミックスナッツを広げます。
- 蓋をして火にかけ、煙が出てきたら弱火にして10分ほど燻します。
- 火から下ろし、蓋をしたまま5分ほど蒸らしたら完成です。
【ズボラさん向けワンポイント】
100円ショップなどで手に入る小型の燻製器を使うとさらに手軽です。チーズやウインナーも一緒に燻製すれば、豪華おつまみプレートが簡単に作れます。ウイスキーやビールとの相性は抜群です。
マシュマロを焼くだけ!とろけるスモア
キャンプデザートの定番「スモア」。焚き火で炙ったマシュマロをチョコレートと一緒にビスケットで挟むだけなのに、その美味しさは格別。子供から大人まで、みんなでワイワイ楽しめる最高のコミュニケーションフードです。
- 材料
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- マシュマロ:好きなだけ
- 板チョコレート:好きなだけ
- ビスケットやクラッカー:マシュマロの倍の数
- 作り方
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- 長い串にマシュマロを刺し、焚き火の遠火でじっくりと炙ります。
- きつね色に焼き色がついたら、チョコレートを乗せたビスケットの上に置きます。
- もう1枚のビスケットで挟み、串をゆっくり引き抜いたら完成です。
【ズボラさん向けワンポイント】
スキレットにチョコレートとマシュマロを敷き詰めて火にかけ、「スキレットスモア」にすれば、ディップスタイルで楽しめます。フルーツやポテトチップスでディップするのもおすすめです。
まとめ
キャンプ飯は、頑張りすぎない「簡単さ」が美味しさと楽しさを引き出す秘訣です。自宅での下ごしらえや市販品の活用といった黄金ルールを守れば、調理や片付けの手間が省け、自然を満喫する時間が増えます。
この記事で紹介した「焼くだけ」「ほったらかし」のレシピは、スキレットやメスティンなど最小限の道具で誰でも手軽に作れるものばかり。次のキャンプではぜひ簡単絶品料理に挑戦し、最高の思い出を作ってください。
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