浦安の釣り船「吉野家」から出船する東京湾タチウオが、ドラゴン級混じりで爆釣中です。
本記事では、筆者が実際に体験した釣行をもとに、当日の状況からドラゴン級を連発させた具体的な攻略法までを徹底解説します。今なぜ吉野家が熱いのか、その理由は高活性な群れと船長の的確な操船にあります。
最新の釣果を伸ばすタックル、仕掛け、誘いのコツを掴み、あなたも夢のドラゴンタチウオをその手にしてください。
浦安「吉野家」の東京湾タチウオが絶好調
東京湾の船釣りファンの皆様、お待たせしました!千葉県浦安の老舗釣り船「吉野家」から出船するタチウオ船が、現在まさに爆釣シーズンに突入しています。トップ釣果は50本を超える日もあるようで、アベレージサイズも良好。そして何より、釣り人の夢である指5本以上の「ドラゴン級」の出現率が急上昇中との情報が飛び交っています。
なぜ今、浦安「吉野家」のタチウオがこれほどまでに盛り上がっているのか。その理由と最新の釣況を徹底解説します。この記事を読めば、あなたもドラゴン級タチウオをその手にする確率が格段にアップするはずです。
なぜ今、吉野家のタチウオがアツいのか?
現在の爆釣劇には、いくつかの要因が重なっています。東京湾の海のコンディションと、それを読み解く船宿の実力が噛み合った結果と言えるでしょう。
豊富なベイトフィッシュの接岸
最大の理由は、タチウオの主食となるベイトフィッシュ(エサとなる小魚)が非常に豊富なことです。現在、東京湾奥にはカタクチイワシやコノシロの大きな群れが回遊しており、それを捕食するために活性の高いタチウオの群れが観音崎沖や走水沖といった一大ポイントに集結しています。食い気が旺盛なため、ルアーやエサへの反応がすこぶる良く、初心者の方でもアタリを体感しやすい状況が続いています。
タチウオ釣りに最適な水温
タチウオは水温の変化に敏感な魚ですが、秋が深まるにつれて東京湾の水温はタチウオの適水温である18℃〜22℃前後で安定しています。これによりタチウオは広範囲に散らばることなく、ベイトが集まる特定のエリアに留まる傾向が強まっています。長年の経験を持つ吉野家の船長は、この状況を的確に捉え、最も釣果が期待できるポイントへと的確に船を導いてくれます。
東京湾タチウオのシーズンと釣果傾向
東京湾のタチウオは、夏から冬にかけてがメインシーズンとされていますが、季節によって狙う水深やサイズ、数に特徴があります。特に秋は、一年で最もタチウオ釣りが面白くなる「黄金期」です。
夏場の高水温期を終え、タチウオが越冬と産卵に備えて体力を蓄えるために荒食いを始めるのが秋。そのため、数釣りが楽しめるだけでなく、脂の乗った良型やドラゴン級が混じる確率が格段に高まります。
シーズンごとの一般的な傾向を以下の表にまとめました。
シーズン | 特徴 | 主なポイント(水深) |
---|---|---|
夏(7月〜8月) | 浅場で数釣りが楽しめるシーズン。小型〜中型がメインだが、アタリが多く初心者向け。 | 浅場(20m〜40m) |
秋(9月〜11月) | 数・型ともに狙えるベストシーズン。ドラゴン級の実績が最も高い。 | 中深場(40m〜80m) |
冬(12月〜2月) | 深場に落ちた大型を狙うシーズン。数は落ち着くが、釣れれば良型が期待できる。 | 深場(60m〜120m以上) |

もちろん7~8月のシーズン初めも十分に大物がつれます
ドラゴン級出現率も上昇中!
今シーズンの特筆すべき点は、なんといってもドラゴン級のヒット率の高さです。指5本(F5)を超えるメーター級はもちろん、稀に120cmを超える「神龍」クラスの釣果報告も浦安「吉野家」でも聞かれます。
これは、豊富なベイトを飽食して急成長した個体が多いことの証です。群れの中には、こうした大型が多数混じっており、いつ誰の竿にヒットしてもおかしくない状況です。基本的な誘いの中に、少し工夫を加えるだけでドラゴン級との遭遇率はさらに上がります。詳しい攻略法は後の章で解説しますが、まずはこのチャンスを逃さないことが肝心です。
最新の詳しい釣果情報は、船宿の公式サイトで毎日更新されていますので、釣行前には必ずチェックすることをおすすめします。
【実釣レポート】浦安「吉野家」でタチウオ釣りへ
東京湾のタチウオが爆釣しているとの情報を聞きつけ、いてもたってもいられず、千葉県浦安市から出船している人気の釣り船「吉野家」さんにお世話になることにしました。狙うはメーターオーバー、通称「ドラゴン級」のタチウオです。今回は、そのドラゴン級を仕留めるまでの興奮の一部始終を、臨場感たっぷりにお届けします。
当日の釣行データと海の状況
釣行計画の参考になるよう、まずは当日の基本的なデータと海のコンディションをまとめました。タチウオの活性を左右する重要な要素なので、釣行前には必ずチェックしましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
釣行日 | 2024年8月9日(土) |
天候 | 晴れのちくもり |
潮回り | 大潮 |
風・波 | 北の風 4.3m/s・波 0.5m |
釣り座 | 左舷船首から3つ目 |
当日は見事な晴れで、風も波も大潮では比較的穏やかな絶好の釣り日和。朝まずめの時間帯に程よく流れており、タチウオの食いが立つには最高のコンディションでした。まさに「今日は釣れる日」と確信できる海の状況で、期待に胸が膨らみます。
出船からポイント到着そして釣り開始
早朝5時、浦安の「吉野家」に到着。受付を済ませ、船に乗り込みます。大潮かつ土曜日なのでず多くの釣り客で賑わっており、タチウオ人気の高さが伺えます。定刻の7時に出船し、目指すは東京湾の一級ポイント、観音崎沖です。



写真だと分かりずらいかもですが、有名な東京湾 観音崎沖のタチウオ船団が出来上がっていました。


航程は約1時間。朝日を浴びながら東京湾の景色を眺めていると、あっという間にポイントへ到着しました。船長の「はい、どうぞー!水深は45m~40m!」というアナウンスを合図に、一斉に仕掛けを投入。いよいよ実釣スタートです。
序盤からアタリ連発!タチウオの活性は最高潮
仕掛けを指示ダナの下限である水面から45mの地点まで落とし、そこからスローなただ巻きで誘い始めると、早速「ガッ、ガガッ!」と明確な前アタリが!慌てずに巻き続けて、竿を引き込むような本アタリに合わせを入れると、心地よい重量感が竿に伝わります。
テンヤで釣っているだけあって、上がってきたのは、指4本クラスの綺麗なタチウオでした。
幸先の良いスタートに安堵していると、周りの釣り客からも次々と歓声が上がります。船中どこでも竿が曲がっており、まさに「お祭り状態」。フォール中にアタリが出たり、着底と同時に食ってきたりと、タチウオの活性は最高潮のようでした。天秤仕掛けで釣っていた方は序盤の1時間で早くもツ抜け(10匹)を達成した様子で、クーラーボックスが順調に賑わっていきます。
最終的な釣果と船内の様子
その後もポツポツとアタリは続き、沖上がりの14時を迎えました。最終的な私の釣果は、タチウオが8本。内訳は、110cm越えを筆頭に、メーターオーバーが合計3本、アベレージサイズも指4本クラスが中心という大満足の結果でした。


船全体の釣果も素晴らしく、トップの方は40本を超えていたようです。船長がこまめにポイントを移動し、的確なアナウンスでタナを指示してくれたおかげで、初心者の方もコンスタントに釣果を上げていました。船宿の釣果情報は公式サイトでも確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
和気あいあいとした雰囲気の中、皆で釣果を喜び合いながら帰港。忘れられない最高の1日となりました。
爆釣するためのタチウオ攻略法
浦安「吉野家」から出船する東京湾のタチウオ釣りで、釣果を大きく左右するのが「タックル」「仕掛け」「誘い方」の3つの要素です。特にメーターオーバーの「ドラゴン級」を仕留めるには、状況に応じた戦略が欠かせません。ここでは、数多くのタチウオファンを唸らせてきた実績をもとに、爆釣するための具体的な攻略法を徹底解説します。
おすすめタックル紹介
タチウオ釣りでは、繊細なアタリを捉える「感度」、ドラゴン級の強烈な引きに負けない「パワー」、そして一日中誘い続けても疲れない「操作性」を兼ね備えたタックルバランスが重要になります。
竿(ロッド)の選び方
東京湾のタチウオロッドは、長さ1.8m~2.1m前後が主流です。調子(竿の曲がり方)は、アタリの分かりやすさと掛けやすさを両立した「8:2調子」や、食い込みの良さを重視した「7:3調子」が人気。
人によっては「9:1調子」というフッキングを重視したモデルを選ぶ方もいます。その日の活性や好みの誘いに合わせて選びましょう。


重要なのは、船宿で指定されるオモリに対応したロッドを選ぶことです。吉野家では80号のオモリを使用することが多いため、この負荷に耐えられるスペックのタチウオ専用ロッドが最適です。具体的には、ダイワの「メタリア タチウオ」シリーズや、シマノの「サーベルマスター」シリーズなどが、多くの釣り人から支持されています。


リールは電動が有利
水深50m以上の深場を狙うことが多い東京湾のタチウオ釣りでは、電動リールが圧倒的に有利です。手巻きリールに比べて体力的な負担が少なく、手返し(仕掛けの回収と再投入)の効率が格段にアップします。


さらに、電動リールの「等速巻き機能」はタチウオ攻略の強力な武器になります。タチウオが好む一定のスピードで仕掛けを巻き上げることができるため、再現性の高い誘いを可能にし、その日のヒットパターンを掴みやすくなります。ダイワなら200番~300番、シマノなら200番クラスの小型電動リールが、パワーと操作性のバランスに優れておりおすすめです。


PEラインとリーダーの号数
ラインシステムは、タチウオとの唯一の接点であり、釣果を大きく左右します。以下の表を目安に、バランスの取れたセッティングを心がけましょう。
基本的に天秤仕掛けならPEラインに天秤直結でもOKです。テンヤでする場合は、最低限として先糸はつけましょう。
釣果を左右する仕掛けとエサ
最新のタックルを揃えても、タチウオの目の前にある仕掛けとエサが魅力的でなければ口を使わせることはできません。船宿推奨の基本を抑えつつ、状況に応じた工夫を加えることが釣果アップの鍵です。
吉野家推奨の天秤とオモリ
浦安「吉野家」をはじめ、東京湾の船宿では、腕長40cm~50cm程度の片天秤を使用するのが一般的です。形状記憶合金製の天秤は感度に優れ、小さなアタリも手元に伝えてくれます。
オモリは船で号数が統一されますので、必ず予約時や受付時に船宿に確認しましょう。夏場の浅場では60号や80号、冬の深場では100号や120号が目安となります。指定された号数以外のオモリを使うと、他の釣り人との「オマツリ(仕掛けが絡むトラブル)」の原因になるため注意が必要です。
針とハリスの重要性
タチウオの口に直接触れる針とハリスは、非常に重要なパーツです。タチウオ専用の1/0~3/0サイズの針が基本。刺さり込みを重視したストレートタイプや、掛かってからのバラしにくさを追求したネムリ針など、複数の種類を用意しておくと状況変化に対応できます。
ハリスはフロロカーボンの8号~10号を1.5m~2mとるのが標準です。食いが渋いときはハリスを細く、長くするとアタリが増えることがありますが、歯で切られるリスクも高まるため、バランスを見ながら調整してください。また、針のチモト(結び目)に夜光玉やタコベイトを付けると、アピール力が増して効果的な場合があります。
当日のアタリエサと付け方のコツ
吉野家では通常、新鮮なコノシロの切り身がエサとして用意されます。このエサをいかに自然に、かつ魅力的に見せるかが釣果の分かれ目です。
エサ付けの最大のコツは、水中での抵抗を減らし、回転しないように真っ直ぐ付けることです。皮側からチョンと刺し、身の真ん中を縫うように通して、最後にハリ先を皮から抜きます。エサの端が5mm~1cmほど垂れるように付けると、水中でヒラヒラと揺らめき、タチウオに強くアピールします。エサがボロボロになったら、こまめに新しいものに交換しましょう。
ドラゴン級を引き寄せる誘い方とタナ攻略
タチウオは「タナの釣り」と言われるほど、魚のいる層(タナ)を正確に攻めることが重要です。船長から指示されたタナを中心に、効果的な誘いを組み立ててドラゴン級との出会いを引き寄せましょう。
基本の誘いパターン
タチウオ釣りの誘いは、大きく分けて「シャクリの釣り」と「スローな釣り」があります。
- ワンピッチジャーク: 竿を1回シャクりながらリールを1回転させる基本の誘い。シャクリの幅やスピードに変化をつけ、その日のヒットパターンを探します。
- スローな誘い: 電動リールの超低速巻きや、竿先をゆっくりと上下させる誘い。高活性時よりも、アタリが遠い時間帯や低水温期に効果的です。
- ステイ(止め): 誘いの合間に数秒間ピタッと動きを止める「間」を作ります。警戒心の強いドラゴン級は、このステイの瞬間にエサに襲い掛かってくることが非常に多いため、意識的に取り入れましょう。
渋い時間帯に効くテクニック
朝イチの高活性時が過ぎ、アタリが遠のく時間帯もあります。そんな時は、誘いのパターンに変化を加えてタチウオの捕食スイッチを入れ直しましょう。
例えば、小刻みなシャクリから、竿を大きく持ち上げてゆっくりと下ろしていく「ロングフォール」の誘いに切り替えてみます。タチウオは上から落ちてくるエサに反応する習性があるため、フォール中のアタリに集中することが重要です。また、指示ダナの少し上や下を丁寧に探り直すことで、他の人が釣れていないタチウオを拾い釣りできることもあります。
タチウオのアタリと合わせのタイミング
タチウオのアタリは「ガツガツ」「コツコツ」といった前アタリから始まることが多いです。これはタチウオがエサの端をかじっているサイン。ここで慌てて合わせると、すっぽ抜けてしまいます。
前アタリを感じたら、誘いのスピードを変えずに巻き続けるか、竿先でゆっくりと聞いて(聞き上げ)、本アタリを待ちます。やがて竿先が「グーッ」と引き込まれる重いアタリ、もしくは「ギューン!」とひったくるような強いアタリに変わります。これが本アタリです。竿を大きく、しかし滑らかに(スイープに)立てて、タチウオの硬い口にしっかりとフッキングさせましょう。フッキングが決まったら、リールのテンションを緩めずに一定のスピードで巻き上げることが、バレを防ぐ最大のコツです。
浦安の釣り船「吉野家」の基本情報
東京湾のタチウオ釣りの名船として名高い、浦安の「吉野家」。都心からのアクセスも抜群で、週末はもちろん平日も多くの釣り人で賑わっています。


ここでは、吉野家で快適に釣りを楽しむために不可欠な、料金や予約方法、アクセスといった基本情報を詳しくご紹介します。初心者の方や女性、お子様連れでも安心して利用できるサービスが充実しているのも、吉野家の大きな魅力です。
タチウオ船の料金と予約方法
吉野家のタチウオ船は「乗合船」として出船しています。料金にはエサ(コノシロの切り身)が含まれており、非常にリーズナブルです。女性やお子様には割引料金が設定されているため、ご家族での釣行にもおすすめです。
対象 | 料金(税込) | 備考 |
---|---|---|
男性 | 11,000円 | エサ付き |
女性 | 10,000円 | エサ付き |
子供(15歳まで) | 7,000円 | エサ付き |
予約は電話でのみ受け付けています。人気の船宿のため、特に週末や祝日は早めの予約が必須です。釣行予定が決まったら、すぐに電話で空き状況を確認しましょう。
- 予約電話番号: 047-351-2544
- 受付時間: 5:00~19:00
- 定休日: 火曜日(少なくともタチウオは)
予約の際には、「釣行希望日」「釣り物(タチウオ)」「人数」「代表者の氏名と連絡先」「レンタルタックルの要否」を伝えるとスムーズです。最新の情報や詳しい出船状況については、必ず公式サイトをご確認ください。
公式サイトはこちら: 浦安 吉野家 公式ホームページ
アクセスと駐車場について
吉野家は電車でも車でもアクセスしやすい好立地にあります。釣行当日に迷わないよう、事前にルートを確認しておくことをおすすめします。
電車でのアクセス
最寄り駅は東京メトロ東西線「浦安駅」です。駅から徒歩5分
浦安駅から船宿までは距離はないものの、早朝の電車は本数が限られるので、時間に余裕を持って移動しましょう。


写真のように徒歩の場合は高架下を歩いて行くと最短でつけます。
車でのアクセス
首都高速湾岸線「浦安出口」から約15分です。浦安出口を出てからは、さくら通りや中央公園通りを使い、吉野家に向かうルートが一般的かと思います。
イメージで言えば東京メトロ東西線「浦安駅」に向かうようにして車を走らせてください。
カーナビをご利用の場合は、「船宿吉野家」または住所「千葉県浦安市猫実5-7-10」で検索してください。 車のカーナビに事前に目的地登録をしておくことをおススメします。
駐車場情報
船宿の目の前に無料の専用駐車場が完備されています。収容台数も十分に確保されているため、満車で停められないという心配はほとんどありません。とは言え早めに到着して車を停めておくことをおススメします。
船の設備とレンタルタックル
吉野家では、大型船を複数隻所有しており、快適な釣り環境が整っています。また、タックルを持っていなくても気軽に挑戦できるよう、レンタル品も充実しています。
船の主な設備
広々としたデッキはもちろん、長時間の船上でも快適に過ごせる設備が整っています。特に清潔なトイレは女性や子供連れには嬉しいポイントです。
- トイレ: 男女別トイレを完備
- キャビン(船室): 冷暖房完備のキャビンがあり、移動中や休憩時にくつろげます
- 竿受け(ロッドホルダー): 各釣り座に標準装備(竿を立てておく穴)
- 個人用海水循環パイプ: 釣った魚を新鮮な状態でキープできます
レンタルタックルと販売品
手ぶらでも釣りが楽しめるよう、各種レンタルタックルが用意されています。タチウオ釣りでは電動リールが圧倒的に有利なため、持っていない方はレンタルをおすすめします。ライフジャケットは無料で借りることができるので、安全のため必ず着用しましょう。
品目 | 料金(税込) | 備考 |
---|---|---|
電動リール付き竿セット | 2,000円(レンタル) | 竿、電動リール、キーパーのセット |
手巻きリール付き竿セット | 1,000円(レンタル) | 竿、手巻きリールのセット |
ライフジャケット | 無料(レンタル) | 桜マーク付きのものを貸し出し |
タチウオ仕掛け | 船宿販売あり | 料金は船宿でご確認ください |
氷 | 100円(販売) | かなりデカい |
仕掛けやオモリは船宿でも購入可能です。万が一切らしてしまっても安心ですが、予備は多めに持参しておくと良いでしょう。
釣ったタチウオの美味しい食べ方
苦労して釣り上げたタチウオ、特にメーター超えの「ドラゴン級」は、その味も格別です。釣りたての新鮮なタチウオは、スーパーに並ぶものとは比べ物にならないほどの旨味と食感を秘めています。ここでは、釣り人の特権ともいえる絶品タチウオ料理を、下処理のコツから具体的なレシピまで詳しくご紹介します。せっかくの釣果を最高の形で味わい尽くしましょう。
絶品!タチウオの炙り刺身
新鮮なタチウオが手に入ったら、まず試していただきたいのが「炙り刺身」です。上品な白身の甘みと、炙った皮目の香ばしさが口の中で一体となり、まさに至福の味わい。ドラゴン級の厚い身は、この食べ方でこそ真価を発揮します。


下処理の重要性:アニサキス対策と三枚おろし
タチウオを安全に美味しく生食するためには、適切な下処理が不可欠です。特に、寄生虫であるアニサキスには十分な注意が必要です。アニサキスは内臓に多く寄生していますが、魚の死後、筋肉(身)に移動することがあります。
釣ったらすぐに氷締めにして鮮度を保ち、帰宅後は速やかに内臓を取り除きましょう。身を三枚におろす際は、白く細長い糸状のアニサキスがいないか、光に透かすなどして目視でしっかり確認してください。できれば、ブラックライトを利用して確認することをお勧めします。また身を薄く切ることで、万が一アニサキスがいても発見しやすくなります。


炙り刺身にする場合は、皮の香ばしさを楽しむため、三枚におろした後に皮を引かずに調理するのがポイントです。
炙りのコツと美味しい食べ方
三枚におろして腹骨と血合い骨を取り除いた柵(さく)の皮目を、料理用のガスバーナーで炙ります。皮に軽く焦げ目がつくまで炙ったら、すぐに氷水にさっと通して身を締めるのが、食感を良くするコツです。キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ったら、お好みの厚さに切り分けてください。
そのままわさび醤油でいただくのはもちろん、様々な薬味や調味料で楽しむのがおすすめです。
おすすめの組み合わせ | 特徴 |
---|---|
もみじおろしとポン酢 | さっぱりとした味わいで、タチウオの上品な脂と相性抜群。 |
岩塩とすだち(またはレモン) | 素材の味を最大限に引き立てるシンプルな組み合わせ。塩が甘みを際立たせます。 |
刻みネギと生姜醤油 | 薬味の風味が食欲をそそる、定番ながらも飽きのこない組み合わせです。 |
定番の塩焼きとムニエル
タチウオ料理の王道といえば、やはり塩焼きとムニエル。加熱することで身がふっくらとし、生食とはまた違った魅力を堪能できます。
ふっくらジューシー!ドラゴン級の塩焼き
ドラゴン級の厚い身は、塩焼きにすると驚くほどふっくらジューシーに仕上がります。シンプルな調理法だからこそ、素材の良さがダイレクトに伝わります。
調理のポイントは、焼く20〜30分前にタチウオの両面に軽く塩(振り塩)を振っておくこと。こうすることで余分な水分が抜け、臭みが取れて旨味が凝縮します。グリルで焼く直前に、ヒレや尾に多めに塩をまぶす「化粧塩」をすると、焦げ付きを防ぎ見た目も美しく仕上がります。強火の遠火で、皮目をパリッと香ばしく焼き上げてください。大根おろしと醤油、または、すだちをキュッと絞って熱々を頬張れば、最高の晩酌のお供になります。
子供にも大人気!タチウオのムニエル
バターの香りが食欲をそそるムニエルは、お子様にも喜ばれる鉄板メニューです。三枚におろしたタチウオに塩コショウで下味をつけ、小麦粉を薄くまぶしてバターを溶かしたフライパンで焼き上げます。
焼き色がつくまで両面をソテーし、仕上げに醤油を少し垂らしてバター醤油味にするのが定番。他にも、白ワインを加えて風味豊かにしたり、レモンバターソースやタルタルソースを添えたりと、アレンジは自由自在です。付け合わせに、ほうれん草のソテーや粉ふきいもを添えれば、立派なメインディッシュになります。
【番外編】まだまだある!絶品タチウオ活用レシピ
刺身や焼き物以外にも、タチウオの楽しみ方はたくさんあります。釣果に恵まれた日にぜひ試してほしい、おすすめのレシピをご紹介します。
ふわふわ食感がたまらない!タチウオの天ぷら
タチウオは天ぷらにすると、衣はサクサク、中の身は驚くほどふわふわな食感に仕上がります。三枚におろした身を一口大に切り、天ぷら粉をまとわせて揚げるだけ。大葉で巻いて揚げると、爽やかな香りがアクセントになり、さらに美味しくいただけます。天つゆはもちろん、シンプルに塩でいただくのもおすすめです。


骨まで美味しく!絶品骨せんべい
三枚におろした後に残る中骨。これを捨ててしまうのは非常にもったいないです。中骨に軽く片栗粉をまぶし、160℃程度の低温の油でじっくりと時間をかけて揚げると、カリカリ食感の「骨せんべい」が完成します。カルシウム満点で、お酒のおつまみやお子様のおやつにぴったり。一匹のタチウオを余すことなく味わい尽くせます。
まとめ
浦安の釣り船「吉野家」のタチウオは、現在ドラゴン級も混じる爆釣が続いており、まさに絶好のシーズンです。本記事で解説した、状況に応じたタナの探り方や誘いのパターンを実践することが、釣果を伸ばす最大の理由です。
初心者からベテランまで、誰もが楽しめる東京湾のタチウオ釣り。この機会にぜひ吉野家で、脂の乗った絶品タチウオを狙ってみてください。




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