「周りは釣れているのに自分だけ…」そんな悔しい経験はありませんか?その状況を打破するのが、ルアーに塗るだけで釣果を劇的に向上させる「イレグイマーカー」です。なぜ爆釣できるのか?
その秘密は、魚の本能を強烈に刺激する「視覚効果」「紫外線発光」のトリプルアピールにあります。この記事では、その効果の根拠から、ワームやジグへの正しい使い方、釣果を最大化する裏ワザまで徹底解説します。
イレグイマーカーとは?いつもの釣りを爆釣に変える魔法のアイテム
「あと一歩で食わない…」「周りは釣れているのに自分だけ釣れない…」そんな悔しい経験はありませんか?そんな状況を打破し、あなたの釣果を劇的に向上させる可能性を秘めたアイテムが「イレグイマーカー」です。ここでは、その正体と、なぜ多くの釣り人が絶大な信頼を寄せるのか、その秘密に迫ります。
そもそもイレグイマーカーって何?
イレグイマーカーとは、一言でいえば「ルアーやワームに視覚効果をプラスするルアー塗装用のペン」です。マジックペンのような形状で、キャップを外して先端のフェルト部分をルアーやエサに直接塗りつけるだけで、誰でも簡単に使用できます。
従来、魚を寄せるための添加剤としては、液体タイプの集魚剤(フォーミュラ)が主流でした。しかし、液体タイプは手が汚れたり、タックルボックス内でこぼれたりするリスクがありました。イレグイマーカーは、そうしたデメリットを解消し、携帯性と速乾性を高め、釣り場で手軽に「最後のひと手間」を加えられる画期的なアイテムとして登場しました。代表的な製品としては、マルキユー株式会社から発売されている「パワーイソメソフト」や各種ワームに使えるものが有名です。

もはや単なる色付けペンではなく、科学的根拠に基づいた集魚成分を凝縮した「塗るエサ」とも言える存在なのです。
なぜイレグイマーカーを使うと釣果が上がるのか
では、なぜルアーにペンで色を塗るだけで、あれほど渋かった魚が口を使うようになるのでしょうか。その理由は、イレグイマーカーが魚の「捕食スイッチ」を複数の感覚器から同時に刺激するからです。
魚は主に「嗅覚」「味覚」「視覚」を頼りにエサを探し、捕食するかどうかを判断しています。通常のルアーは、主に視覚と、ルアーが発する波動(側線への刺激)でアピールしますが、イレグイマーカーはそこに「視覚効果」「紫外線発光」という強力な要素を追加します。これにより、見切られかけていたルアーが、魚にとって「本物のエサ」へと変化するのです。
特に、プレッシャーの高い釣り場や、低活性で食い渋る状況において、その効果は絶大です。ルアーを追っては来るものの、最後の最後でUターンしてしまうような「スレた魚」に口を使わせる「最後のひと押し」として、非常に有効な一手となります。ただ巻きやリフト&フォールといった単純なアクションでも、ルアーは魚にとって抗いがたい魅力を持つ存在へと昇華します。詳しい仕組みや成分については、次の章でさらに詳しく解説していきます。
イレグイマーカーが魚を惹きつける2つの秘密
なぜ、いつものルアーに一塗りするだけで、あれほど魚の反応が変わるのでしょうか。その答えは、イレグイマーカーが魚の五感を多角的に刺激する、計算され尽くした2つの秘密に隠されています。
ここでは「視覚効果」「紫外線発光」という、魚を惹きつけてやまない要素を徹底的に解剖します。この仕組みを理解すれば、あなたの釣りがもっと戦略的で面白いものに変わるはずです。
秘密1 :視覚に訴えバイトを誘発するバイトマーカー効果
魚がルアーにバイトする瞬間、どこを狙っているか意識したことはありますか?多くのフィッシュイーター(魚食魚)は、獲物の頭や目といった急所を狙って攻撃する習性があります。この習性を利用するのが「バイトマーカー」です。ルアーの特定の部分に目立つ色を塗ることで、魚の攻撃目標をフック周辺に集中させることができます。
引用:シャチハタ公式サイト
バイトマーカーは、特に以下のような状況で絶大な効果を発揮します。
- ショートバイト(ついばむような弱いアタリ)が多発するとき
- 濁り潮や朝夕マズメ、夜間など光量が少なくルアーが見えにくいとき
- ルアーのアクションにメリハリをつけ、リアクションバイトを誘いたいとき
フックの近くにバイトマーカーを施すことで、魚の攻撃を的確な位置へ誘導し、フッキング率を劇的に向上させることができます。カラーによってアピールの質も変わるため、状況に応じた使い分けが重要です。
代表的なカラー | 特徴と有効なシチュエーション |
---|---|
チャートリュース / イエロー | 非常に視認性が高く、膨張色であるためルアーの存在感を際立たせます。濁り潮やマズメ時など、あらゆる状況で安定した効果を発揮する定番カラーです。 |
オレンジ / ピンク | アジやメバル、イカなどが好むとされるカラー。特にプランクトンや甲殻類を捕食しているターゲットに有効で、アピール力も高い万能色です。 |
ブラック / レッド | シルエットをはっきりと見せたい澄み潮やデイゲームで効果的。明暗のコントラストでアピールしたり、甲殻類やゴカイ類を模した演出にも使えます。 |
秘密2 :水中で妖しく光る紫外線(ケイムラ)発光
近年、釣具の世界で常識となった「ケイムラ」カラー。これもイレグイマーカーが持つ強力な武器の一つです。ケイムラとは「蛍光紫」の略で、人間の目には見えにくい「紫外線(UV)」に反応して青白く発光する特殊な顔料を指します。ここで重要なのが、夜光(グロー)との違いです。
種類 | 発光の仕組み | 有効な状況 |
---|---|---|
ケイムラ(紫外線発光) | 太陽光やUVライトに含まれる紫外線に当たっている間だけ発光する。光を蓄えることはできない。 | 紫外線が届く日中、曇天、朝夕マズメ、水深の浅いエリア。 |
グロー(夜光・蓄光) | 光(紫外線問わず)をエネルギーとして蓄え、暗闇で自ら発光する。 | 光が全く届かない夜間や、水深の深いエリア。 |
多くの魚類は人間には見えない紫外線領域の光を認識できるとされています。そのため、紫外線が降り注ぐ水中でケイムラカラーは、他の色とは全く異なる「なまめかしい光」を放ちます。
これは、イワシなどのベイトフィッシュの鱗や、プランクトン、甲殻類の体表が放つ微弱な光に酷似しているため、魚の本能的な捕食スイッチを入れると考えられています。晴天時はもちろん、曇天時の方が紫外線量が多いこともあるため、天候を問わず効果が期待できるのもケイムラの強みです。この生物的なアピール力は、スレた魚や低活性時の魚に対しても最終兵器となり得ます。
【実践編】イレグイマーカーの基本的な使い方と塗り方
イレグイマーカーのポテンシャルを最大限に引き出すには、ただ闇雲に塗るだけでは不十分です。対象魚やルアーの種類、状況に応じた「戦略的な塗り方」が存在します。この章では、あなたの釣りをネクストレベルへと引き上げる、具体的で実践的なイレグイマーカーの使い方を徹底解説します。

メーカー公式YouTubeチャンネルで塗り方の紹介もされているので、こちらも参考にどうぞ
ワームやソフトルアーへの効果的な塗り方
アジングやメバリング、バスフィッシングなどで多用されるワームやソフトルアーは、イレグイマーカーとの相性が抜群です。基本となる3つの塗り方をマスターすれば、状況に応じて使い分けることが可能になります。
- ベタ塗り
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ルアー全体にマーカーを塗る方法です。ケイラム系で発行させて広範囲から魚を寄せたい時や、魚の活性が低い時に特に有効です。ナイトゲームやマヅメ時、濁り潮の状況でアピール力を高めたい場合に試してみてください。
- 点塗り(バイトマーカー)
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フックの近くやワームのくびれ部分など、魚に食わせたいポイントへ集中的に点を描くように塗るテクニックです。魚に明確な攻撃目標(バイトマーカー)を示せるため、アタリはあるのに乗らない「ショートバイト」対策に絶大な効果を発揮します。
- 線塗り(ゼブラ・側線)
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ワームの側面に線を引くように塗る方法です。魚の側線(ラテラルライン)を模倣したり、リブ(溝)に沿って塗ることで、ナチュラルなアピールと視覚的な変化を生み出し、スレた魚にも口を使わせるきっかけを作ります。
これらの塗り方を、ワームの形状や狙いに合わせて組み合わせることで、釣果はさらに向上します。
ワームの種類 | おすすめの塗り方 | 期待できる効果 |
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ピンテールワーム | テール部分に点塗り、またはベタ塗り | 微細なアクションを視覚的に強調し、バイトを誘発する |
シャッドテールワーム | テール部分にベタ塗り、または腹側に線塗り | 波動と視覚効果を増幅させ、アピール力を最大化する |
クロー系ワーム | 爪や触覚パーツにベタ塗り | パーツの動きを際立たせ、威嚇や捕食のスイッチを入れる |
ストレートワーム | フックを刺す部分に点塗り(バイトマーカー) | ショートバイトを防ぎ、フッキング率を向上させる |
塗る際のコツは、一度に厚塗りせず、薄く均一に伸ばすことです。塗りすぎはワーム本来のアクションを損なう可能性があるため注意しましょう。
引用:シャチハタ公式サイト
メタルジグやプラグなどハードルアーへの応用術
「ハードルアーに塗っても意味があるの?」と思うかもしれませんが、答えは「イエス」です。金属やプラスチック製のハードルアーは、味や匂いを持たないため、イレグイマーカーで生命感をプラスすることで、見切られにくくなります。特に、フォール中やポーズを入れた瞬間の「食わせの間」で大きな差が生まれます。
ハードルアーに塗る際は、ルアーのアクションバランスを崩さないよう、部分的に塗るのが基本です。塗る前には、ルアー表面の水分や油分をティッシュなどで拭き取っておくと、マーカーのノリが良くなります。
- バイトマーカーとして活用
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ルアーの腹部やフックの近くに点を打つように塗ります。特にシーバスやタチウオ、青物など、ルアーに勢いよく襲いかかる魚に対して明確な目標を示すことで、ミスバイトを減らしフッキング率を高めます。
- ケイムラ効果の追加
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市販のルアーにはないオリジナルのアピールを追加できます。メタルジグにゼブラ模様を描いたり、プラグのベリー(腹)部分だけをケイムラ発光させたりすることで、タフな状況を打破する一手となり得ます。
- 生命感の演出
-
ルアーの目(アイ)の周りやエラの部分に赤やピンクのマーカーを少し塗るだけで、まるで生きているかのような生命感を演出できます。
ルアーの種類 | おすすめの塗り方 | 期待できる効果 |
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メタルジグ | ゼブラ状に線塗り、またはフック付近に点塗り | 明滅効果によるアピール力向上と、フォール中のバイト誘発 |
ミノー・シンペン | ベリー(腹)部分やエラの部分にワンポイントで塗る | 低速リトリーブやステイ時の見切られ防止、生命感の演出 |
バイブレーション | 背中か腹に一本線を引くように塗る | 高速リトリーブ中の視認性向上と、リフト&フォールでのアピール強化 |
エギ | カンナの根元やボディ側面に塗る | アオリイカに抱きつきの目標を示し、味と匂いで離させにくくする |
釣果を最大化するイレグイマーカーの裏ワザ的テクニック
イレグイマーカーの基本的な使い方をマスターしたら、次はいよいよ応用編です。ここでは、周囲のアングラーと一歩も二歩も差をつけるための、少しマニアックで効果絶大な裏ワザ的テクニックをご紹介します。
シビアな状況を打破し、タフな魚の口を使わせるための秘策を身につけて、あなたの釣果をさらに上のステージへと引き上げましょう。
塗り分けによるアクションの演出
イレグイマーカーを単色でベタ塗りするだけではもったいない!戦略的な「塗り分け」を施すことで、ルアーのアクションに視覚的な変化を与え、魚の捕食スイッチを強制的にオンにすることができます。単調な動きにスレてしまった魚に対し、まるで生きているかのような生命感を吹き込むテクニックです。
代表的な塗り分けテクニックとその効果を以下にまとめました。
塗り分けパターン | 期待される効果 | おすすめのルアーやリグ |
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片面塗り・側面塗り | ローリングアクション時に色がチカチカと点滅する「明滅効果」を生み出し、リアクションバイトを強烈に誘発します。魚に考える隙を与えません。 | シャッドテールワーム、ストレートワームのジグヘッドリグ、メタルジグなど |
ゼブラ(縞模様)塗り | ボディにくびれがあるように見せ、シルエットに複雑な変化を与えます。波動や水流の変化とも相まって、スレた魚や好奇心旺盛な魚へのアピール力が高まります。 | ストレートワーム、カーリーテールワーム、ロング系ワームなど |
バイトマーカー的塗り分け | ワームのヘッドやテール、エギのカンナ付近など、魚に食わせたい部分にだけワンポイントで塗ることで、バイトマーカーとして機能します。ショートバイト対策に絶大な効果を発揮します。 | アジング・メバリング用ワーム、エギ、タイラバのネクタイなど |
下半分塗り | ルアーの下半分にだけ塗ることで、ボトムや中層でのシルエットをぼかしたり、逆に腹側の色を強調したりできます。ベイトフィッシュの保護色や婚姻色を模倣するなど、より緻密な戦略が可能になります。 | ミノー、シャッド、クランクベイト、バイブレーションなど |
これらの塗り分けを組み合わせることで、その日の状況に合わせた無限のパターンを生み出すことができます。ぜひ、あなたのエースルアーで試してみてください。
効果を持続させる「追い塗り」のタイミング
イレグイマーカーの集魚効果、特に味と匂いの成分は、水中でキャストを繰り返すうちに少しずつ薄れていきます。その効果を最大限に維持し、魚からの反応を持続させるために欠かせないのが「追い塗り」です。ベストなタイミングで塗り直すことで、時合を逃さず、コンスタントに釣果を上げ続けることができます。
追い塗りを見極めるべきサインは主に3つです。
- 時間の経過
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製品にもよりますが、一般的に味と匂いの効果は30分~1時間程度が目安です。集中して釣りをしていると忘れがちなので、時間を意識して定期的に塗り直す習慣をつけましょう。
- アタリの減少
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「それまでコンスタントにアタリがあったのに、急に反応がなくなった…」と感じた時。それは、ルアーの魅力が薄れてきたサインかもしれません。魚がスレたのではなく、マーカーの効果が切れた可能性を疑い、すぐに追い塗りしてみましょう。驚くほど反応が復活することがあります。
- 視覚的な変化
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マーカーの色が明らかに薄くなってきたら、もちろん塗り直しのタイミングです。特にケイムラ(紫外線発光)カラーは、後述するUVライトを当てて発光具合をチェックすると、効果の減衰が分かりやすくなります。
追い塗りをする際は、一度ティッシュペーパーなどでルアー表面の水分や汚れを軽く拭き取ってから塗ると、マーカーのノリが良くなり、成分がより深く浸透して効果が長持ちします。
UVライト照射でアピール力を倍増させる方法
イレグイマーカーの中でも、特に「ケイムラ(蛍光紫)」カラーのポテンシャルを120%引き出す裏ワザが、UVライト(紫外線ライト/ブラックライト)の活用です。
一般的な蓄光(夜光/グロー)が光を溜めて自ら発光するのに対し、ケイムラは紫外線(UV)が当たっている間だけ青白く発光する特殊な性質を持っています。そして、魚が視認しやすいとされる紫外線は、日中の太陽光はもちろん、曇天時や水中深くまで届きやすいという特徴があります。


この特性を利用し、キャストの直前にUVライトを数秒間ルアーに照射する「UVチャージ」を行うことで、水中でルアーが妖しく発光。他のルアーにはない生命感あふれるアピールで、魚の側線や視覚を強く刺激します。
特にUVライト照射が効果を発揮するシチュエーションは以下の通りです。
- ディープエリアの攻略
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太陽光が届きにくい深場で、発光が際立ち魚に発見されやすくなる。
- 濁り潮の状況下
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視界が悪い中で、光が格好の目印となりバイトを誘発する。
- 常夜灯の少ないナイトゲーム
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わずかな紫外線にも反応し、闇夜にぼんやりとシルエットを浮かび上がらせる。
UVライトは、釣具メーカーから発売されている専用品が使いやすくおすすめです。
【対象魚別】おすすめのイレグイマーカーと選び方
イレグイマーカーのポテンシャルを最大限に引き出すには、狙う魚種に合わせた製品選びが不可欠です。魚の食性や習性を理解し、それにマッチした「カラー」を選ぶことが釣果アップへの一番の近道。ここでは、人気のターゲットごとに、おすすめのイレグイマーカーとその選び方を具体的に解説します。
アジング・メバリングにおすすめのイレグイマーカー
アジやメバルといったライトゲームのターゲットは、主にプランクトンや小型の甲殻類、小魚を捕食しています。特に常夜灯周りでの釣りが多くなるため、光に絡めたアピールが非常に効果的です。
選び方のポイントは、常夜灯の光を吸収・反射するケイムラ(紫外線発光)カラーです。ワームのシルエットをぼんやりと光らせることで、プランクトンの集合体に見せかけ、アジやメバルの捕食スイッチを強力に刺激します。塗り方は、ワームのテールやリブにワンポイントで塗るのが基本。塗りすぎるとワーム本来のアクションを妨げる可能性があるので注意しましょう。
エギングでアオリイカに効くイレグイマーカー
アオリイカは非常に目が良く、ベイトの動きや色、光の変化を敏感に察知します。そのため、エギに視覚的な変化を加えるイレグイマーカーは、スレイカ(警戒心の強いイカ)に口を使わせるための切り札となり得ます。
選び方のポイントは、視覚に訴えるケイムラカラーです。特に日中やマヅメ時など、紫外線が豊富な時間帯にはケイムラカラーが絶大な効果を発揮します。エギの背中や側面にライン状に塗ったり、ヘッド部分に塗ってアピールポイントを作ったりと、オリジナルのチューニングを楽しめるのも魅力です。
シーバス・タチウオ狙いで使いたいイレグイマーカー
シーバスやタチウオといったフィッシュイーターは、ベイトフィッシュの放つ光の反射や匂いを頼りに捕食活動を行います。イレグイマーカーは、ハードルアーに「生命感」という最後の味付けをするための重要なアイテムです。
シーバスには、ベイトの鱗のような光の反射を演出するケイムラやラメ系カラーが有効。ルアーのベリー(腹側)やエラ周りに塗ることで、弱ったベイトを演出できます。一方、タチウオには、夜間や深場で圧倒的なアピール力を誇るグロー(夜光)カラーが鉄板です。メタルジグやワインド用ワームに塗ることで、他のアングラーとの差別化を図れます。匂いはどちらの魚種もイワシなどの魚介系が実績が高いです。
イレグイマーカーを使用する際の注意点
爆発的な釣果をもたらす可能性を秘めたイレグイマーカーですが、その効果を最大限に引き出し、安全かつ快適に釣りを楽しむためには、いくつかの注意点があります。便利なアイテムだからこそ、正しい知識を持って使用することが、トラブルを未然に防ぎ、持続可能な釣り環境を守ることにも繋がります。
手や衣服への付着と対策
イレグイマーカーは、強力な染料を含んでいます。そのため、一度付着すると落としにくく、匂いも残りやすいという特性があります。使用時には細心の注意を払いましょう。
最も注意すべきは、衣服やタックル、車のシートなどへの付着です。特に布製品に付着すると、シミが完全に取れないケースも少なくありません。作業する際は、汚れても良い服装を選ぶか、エプロンなどを着用すると安心です。
付着と匂いを防ぐための具体的な対策は以下の通りです。
- 作業場所の確保
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ルアーやエサに塗布する際は、新聞紙やビニールシートを敷いた上で行うと、周囲への飛び散りを防げます。
- 使い捨て手袋の活用
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ニトリル製などの使い捨て手袋を着用すれば、手に直接インクや匂いが付くのを防げます。釣行ごとに交換できるため衛生的です。
- 確実なキャップの密閉
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使用後は必ず「カチッ」と音がするまでキャップをしっかり閉めましょう。持ち運び中にキャップが緩むと、タックルボックス内が大惨事になる可能性があります。
- 専用ケースでの保管
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持ち運びの際は、ジップロック付きのビニール袋や、小型のプラスチックケースにイレグイマーカーをまとめて入れておくと、万が一の液漏れ時にも被害を最小限に抑えられます。
- 付着時の対処法
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もし手についてしまった場合は、速やかに石鹸やハンドソープで洗い流してください。魚の匂い消しに特化した専用ソープも効果的です。衣服に付いた場合は、すぐに中性洗剤などで部分洗いを試みますが、素材によっては完全に落とすのが難しいことを覚えておきましょう。
正しい保管方法と使用期限
イレグイマーカーの品質を維持し、長持ちさせるためには、適切な保管が欠かせません。誤った保管は、性能の劣化だけでなく、液漏れなどのトラブルの原因にもなります。
基本は「直射日光・高温多湿を避けた冷暗所での保管」です。特に夏場の車内への放置は絶対に避けてください。高温によって容器が変形・膨張し、液漏れを引き起こすだけでなく、成分が変質して効果が著しく低下する恐れがあります。


保管に関する具体的なポイントを以下の表にまとめました。
ポイント | 推奨される方法 | 避けるべき方法 | 理由 |
---|---|---|---|
保管場所 | 自宅の涼しい場所(引き出しの中など)、クーラーボックスの中(移動時) | 夏場の車内、直射日光が当たる窓際 | 高温による液漏れや成分の劣化を防ぐため。 |
保管向き | 製品の指示に従う(ペン先を上、または横向き)。立てて保管するのが基本。 | ペン先を下にした長期間の保管(製品による) | ペン先の乾燥やインク詰まり、液漏れを防ぐため。 |
使用前 | キャップを閉めた状態でよく振る。 | 振らずにそのまま使用する。 | 成分が分離している場合があるため、均一に混ぜて性能を発揮させるため。 |
また、イレグイマーカーには明確な使用期限が記載されていないことが多いですが、開封後は1シーズンを目安に使い切るのが理想です。時間が経つと、紫外線発光(ケイムラ)の効果が薄れたりすることがあります。使用前にインクの出や手持ちのUVライトで確認し、もし異変を感じたら新しいものに交換することをおすすめします。
釣り場でのマナーと環境への配慮
釣りは自然の恩恵を受けて成り立つレジャーです。イレグイマーカーを使用する際は、自分だけでなく、他の釣り人や自然環境にも配慮する責任があります。
まず、釣り場を汚さないことが絶対のルールです。イレグイマーカーの液体を地面や堤防、岩場などに直接垂らす行為は絶対にやめましょう。一度付いたシミは景観を損ねるだけでなく、簡単には消えません。塗布作業で使ったティッシュや布、空になった容器などのゴミは、必ず持ち帰ってください。
イレグイマーカーは、釣果UPのために作られていますが、自然界に存在しない化学物質が含まれていることも事実です。多くのメーカーは環境への影響を考慮して製品開発を行っていますが、使用者一人ひとりの意識が重要です。信頼できるメーカーの製品を選ぶことも、環境配慮の一つと言えるでしょう。
未来の世代も豊かな自然の中で釣りが楽しめるよう、美しい釣り場を維持していくために、アングラー一人ひとりの高い意識と行動が不可欠です。
まとめ
イレグイマーカーは、いつものルアーやエサに塗るだけで釣果を劇的に向上させる魔法のアイテムです。その理由はバイトを誘発する「視覚効果」、そして水中でアピールする「紫外線発光」の相乗効果にあります。
本記事で紹介した基本的な使い方や対象魚に合わせた選び方を参考に、あなたの釣りにプラスαの要素を加えてみてください。渋い状況を打破し、爆釣を体験できるはずです。
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